...刀自は護謨(ごむ)製の懐中湯たんぽを背中に入れて...
薄田泣菫 「茶話」
...刀自の素性について世間の噂が全く間違って...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...これは母または本家の刀自をさすが...
高群逸枝 「女性史研究の立場から」
...第一に目につきましたのが一月一日の新聞『棚橋絢子刀自と令息一郎翁』といふ見出しの記事で百一歳の棚橋先生と七十九歳の御令息一郎先生との御寫眞が出て居ります...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...私の避難先たりし伊藤嘉奈子刀自の家も亦焼かれた...
正岡容 「東京万花鏡」
...」曾能子刀自の語るを聞けば...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そして其大半は曾能子刀自の記憶する所である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...曾能子刀自の記憶する所のものはかうである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...長子(ちやうこ)刀自の話に...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...書牘は良子刀自の蔵する所である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...刀自が度々榛軒に連れられて往つた...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...伊澤の刀自も知つてゐる...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...酒は刀自(とじ)の管理に属し...
柳田国男 「木綿以前の事」
...山の神も女神でまた山全体の刀自と認められていたために...
柳田国男 「木綿以前の事」
...家々ではまた家刀自の手を煩(わずら)わすにあらざれば...
柳田国男 「木綿以前の事」
...刀自たちの任務ではあるまいかと私は思っている...
柳田国男 「木綿以前の事」
...バンチャ・バンチクも人柄のよい老刀自(とじ)たちには気のどくな話だが...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...「刀自(とじ)の仰しゃることなら原田どのも聞くでしょう...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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