...口を歪めて縮(ちゞ)かまつてゐる大隈侯の夫人綾子刀自(とじ)である...
薄田泣菫 「茶話」
...綾子刀自が大隈家へ方附(かたづ)かれたのが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...五十位の中老の刀自が熱心な熱心な敬神家で...
田山録弥 「初冬の記事」
...A宮のF妃殿下がママやT刀自やママ薯などと話していらした...
久生十蘭 「だいこん」
...からたちのうばら刈りそけ倉建てむ屎(くそ)遠くまれ櫛造る刀自歌に糞を詠まずといふ人あれど此歌には詠みこみあり...
正岡子規 「萬葉集卷十六」
...只曾能子刀自がわたくしにかう云ふ事を語つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...曾能子刀自の記憶する一話とを此に併せ録する...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...刀自が十三歳の時の事であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...曾能子刀自の語る所に拠れば...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そして其大半は曾能子刀自の記憶する所である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...刀自の生れた天保六年には...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...刀自は生れたのである...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...亦(また)刀自の賜である...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...そして刀自の言(こと)を聞いた時...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...我邦(わがくに)の女性殊に完成した家刀自(いえとじ)の任務が...
柳田国男 「木綿以前の事」
...争う者のない家刀自(いえとじ)の座席である...
柳田国男 「木綿以前の事」
...「相変らず刀自はおきびしい...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...刀自もお年のことだから健康に気をつけるように...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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