...刀自の素性について世間の噂が全く間違って...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...いく子刀自を訪ふ...
種田山頭火 「旅日記」
...秋風の寒く吹くなべ竹籃にひしこ持ちて來とほき濱びゆ髪十月の末母の命によりて成田山にまうで毛綱を見て作れる歌并短歌母刀自の依しのまにま...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...刀自殿は異(い)な顔をして「それまた...
久生十蘭 「玉取物語」
...私の避難先たりし伊藤嘉奈子刀自の家も亦焼かれた...
正岡容 「東京万花鏡」
...わたくしは良子刀自の蔵する所の摸本を見た...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...細字の文稿二三巻も亦良子刀自の許にある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...此詩と曾能子(そのこ)刀自の記憶する一話とを対照するときは...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」次に刀自の語る所はかうである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...良子刀自所蔵の俊が遺文中首尾略(ほゞ)全(まつた)きものは...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...良子刀自所蔵の雑記に「芸庵君口授」と題して載せてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...曾能子刀自は此広小路の家を記憶してゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...伊澤の刀自も知つてゐる...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...主な一人は未亡人海間の刀自(とじ)である...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...常は物数の少ない遠慮がちな家刀自(いえとじ)...
柳田国男 「木綿以前の事」
...普通の用い方は家刀自(いえとじ)...
柳田国男 「木綿以前の事」
...是にこそ刀自の口伝(くでん)と工夫とが光を放っていたのであった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...すなわち家刀自の権力のしるしであった...
柳田国男 「木綿以前の事」
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