...――それまで私は凾館に足を留めてゐたのだが...
石川啄木 「札幌」
...既(も)う凾館からは引上げて小樽に來てゐるのであるが...
石川啄木 「札幌」
...今日凾館から來たといふ手紙を持つて來た...
石川啄木 「鳥影」
...祖母の死ぬのを待つて凾館の先の夫の許へ行くのだ...
石川啄木 「鳥影」
...凾館にも藝妓が居るか...
石川啄木 「漂泊」
...孫共は祖父に連れられて再び凾館の倅へといつた次第で...
小穴隆一 「又三郎の学校」
...総代のうちにはこれが明治初年に凾館五稜廓に立て籠った勇将かと思いつつ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...また夕方凾(ケース)へしまい込むという同じ動作を飽きもせず秘書は器械のように繰り返しているのであった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...未決の籠からまた書類凾へと...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...凾谷(かんこく)から来たのですが...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「阿英」
...ハガキを投凾すべく...
種田山頭火 「行乞記」
...すなわち機能的凾数の計算の不正確と...
中井正一 「リズムの構造」
...郵便凾へ入れてからもその手紙の處置に對して不安の念に驅られて居た...
長塚節 「開業醫」
...千兩凾(せんりやうばこ)を摩(す)り替(か)へて磔(はりつけ)になつたのが一番(いちばん)大(おほ)きいのだと云(い)ふ一口話(ひとくちばなし)を矢張(やは)り友達(ともだち)から聞(き)いた通(とほ)り繰(く)り返(かへ)した...
夏目漱石 「門」
...凾嶺(はこね)の三枚橋を渡りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...凾嶺の山道でも、此邊は一番淋しいところですが、あと一と丁場で關所と思ふせゐか、馬子も青侍も、大した警戒をする樣子はありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御用だぞツ」凾嶺全山を搖(ゆる)がすほどの聲がして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...凾館のトラピストをはじめとして...
横光利一 「梅雨」
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