...凾館を發(た)つ汽車汽船が便毎に「燒出され」の人々を滿載してゐた頃で...
石川啄木 「札幌」
...車輪を洗ふ許りに涵(ひた)々と波の寄せてゐる神威古潭(かむゐこたん)の海岸を過ぎると、錢凾驛に着く...
石川啄木 「札幌」
...梅といふ女兒(こども)を殘して之も行方知れず(今は凾館にゐるが)二度目の夫は日露の戰に從つて歸らずなつた...
石川啄木 「鳥影」
...『凾館からですの...
石川啄木 「鳥影」
...十三世紀のはじめに書かれた「棠陰比事(とういんひじ)」に「従事凾首(じゅうじかんしゅ)」という...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...そしていつものように部屋の一隅の鋼鉄の書類凾(ケース)の中から部厚い書類を取り出して来て...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...凾谷(かんこく)から来たのですが...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「阿英」
...渡島國凾舘住吉町(をしまのくにはこたてすみよしてう)...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...すなわち機能的凾数の計算の不正確と...
中井正一 「リズムの構造」
...凾嶺(はこね)までは四里八町...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...凾嶺の關所を越すまで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ツイ今しがた凾嶺の山道へかゝつた筈――」「――」平次の首はまた激しく動きます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...喜び勇んで凾嶺の山道へかゝつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...凾嶺の山道でも、此邊は一番淋しいところですが、あと一と丁場で關所と思ふせゐか、馬子も青侍も、大した警戒をする樣子はありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...凾嶺名物の燒け石が亂れ飛びます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御用だぞツ」凾嶺全山を搖(ゆる)がすほどの聲がして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...はたして宗祇はその歿する前年すなわち文亀元年の九月に『古今集聞書』切紙以下相伝の儀ことごとく凾に納め封を施して実隆のもとへ送り届けた...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...彼女が文案をして県庁前の代書人に書かせて投凾したものだと言う事が...
夢野久作 「少女地獄」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??