...凾館を發(た)つ汽車汽船が便毎に「燒出され」の人々を滿載してゐた頃で...
石川啄木 「札幌」
...『凾館からですの...
石川啄木 「鳥影」
...今日凾館から來たといふ手紙を持つて來た...
石川啄木 「鳥影」
...初めて杖を留めた凾館(はこだて)は...
石川啄木 「初めて見たる小樽」
...凾館にも藝妓が居るか...
石川啄木 「漂泊」
...そしていつものように部屋の一隅の鋼鉄の書類凾(ケース)の中から部厚い書類を取り出して来て...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...また夕方凾(ケース)へしまい込むという同じ動作を飽きもせず秘書は器械のように繰り返しているのであった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...未決の籠からまた書類凾へと...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...凾谷(かんこく)から来たのですが...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「阿英」
...それから局まで行つてハガキを投凾...
種田山頭火 「行乞記」
...すなわち機能的凾数の計算の不正確と...
中井正一 「リズムの構造」
...千兩凾(せんりやうばこ)を摩(す)り替(か)へて磔(はりつけ)になつたのが一番(いちばん)大(おほ)きいのだと云(い)ふ一口話(ひとくちばなし)を矢張(やは)り友達(ともだち)から聞(き)いた通(とほ)り繰(く)り返(かへ)した...
夏目漱石 「門」
...一年ばかり前に用事があつてちよつと凾館へ行きました...
「修道院の秋」
...夜道をかけて凾嶺へ登つたやうで――」「へエ――...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...凾嶺の山道でも、此邊は一番淋しいところですが、あと一と丁場で關所と思ふせゐか、馬子も青侍も、大した警戒をする樣子はありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...凾嶺名物の燒け石が亂れ飛びます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御用だぞツ」凾嶺全山を搖(ゆる)がすほどの聲がして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...はたして宗祇はその歿する前年すなわち文亀元年の九月に『古今集聞書』切紙以下相伝の儀ことごとく凾に納め封を施して実隆のもとへ送り届けた...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
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