...勢い躍り出すツモリでいても出遅れてしまう...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...存命していても二葉亭はやはりとつおいつ千思万考しつつ出遅れて...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...」お作は出遅れをしながら...
徳田秋声 「新世帯」
...それすら億劫(おっくう)がって出遅れをしていた...
徳田秋声 「黴」
...出遅れては出直そうとして...
夏目漱石 「虞美人草」
...出遅れたぞう...
火野葦平 「花と龍」
...動くな」第七章 なにびともこの結婚を……相手が一瞬出遅れたので...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...前々の日に出掛ける筈で既に叔母から旅費はちやんと貰つて大切に机の抽出に蔵つてはあるのだが、つい出遅れて、これも度重なつて具合も悪く、この日は午後から到々頭痛がすると称して二階の室に寝て了つたのである...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...いつもこういう場合に自分の出遅れる性癖を見せつけられた思いも強く...
横光利一 「旅愁」
...いずれにせよ信玄の出陣は一歩出遅れとなっている...
吉川英治 「上杉謙信」
...出遅れたので、彼はあわてて、腰なる鉄弓をつかみとり、一矢をつがえて、ちょうッと放った...
吉川英治 「三国志」
...その出遅れを恥じてか...
吉川英治 「新書太閤記」
...明智討伐に出遅れた柴田勝家にたいする非難もちらちら沙汰されていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...出遅れて、故君の弔(とむら)い合戦に会さなかったという一事だけは、何としても弁疏(べんそ)の道がない...
吉川英治 「新書太閤記」
...為に清洲会議にも出遅れるというまずさを見せたが――一益ほどな男が...
吉川英治 「新書太閤記」
...(出遅れたな、武蔵は)伝七郎は、白い夜を見まわしながら、ただ独り、燃え残りの焚火(たきび)をかかえている...
吉川英治 「宮本武蔵」
...八「出遅れたうえ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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