...早や出端(でばな)に立って出かかった先生方...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...これを出端(いではし)と言つたのであらう...
太宰治 「津軽」
...いよいよ海岸へ出端(ではず)れて来たのです...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...「そればかりは出端(でばな)の結果次第といったところか...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「橙の種五粒」
...水の出端(でばな)や主(ぬし)ある間の出来事とは違いまして...
中里介山 「大菩薩峠」
...お角の出端(でばな)を押えようとするのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...丸くなって飛び出したその出端(でばな)を...
中里介山 「大菩薩峠」
...お松のかけ出した出端を...
中里介山 「大菩薩峠」
...なんとなく出端(でばな)を失い...
中里介山 「大菩薩峠」
...出端(では)を失った風が...
夏目漱石 「永日小品」
...出端(では)を失って...
夏目漱石 「坑夫」
...次の後ジテの出端の登場から神舞までは破の部分...
野上豊一郎 「演出」
...軽く出端(でばな)を押えつけられた...
長谷川伸 「討たせてやらぬ敵討」
...その柳村の出端れで厄介馬を若者に渡す内意だつたが...
牧野信一 「夜見の巻」
...しかも出端(ではな)の悪くない点から見れば...
柳田國男 「地名の研究」
...區の出端れに住んでゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...市を出端(ではず)れると...
吉川英治 「新書太閤記」
...五町七辻の福島を出端(ではず)れると...
吉川英治 「宮本武蔵」
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