...一つ目の浜を出端(ではず)れた...
泉鏡花 「悪獣篇」
...出端(でばな)のあし許(もと)の危(あやう)さに...
泉鏡花 「怨霊借用」
...けちけちしやがるねえ!彼は村を出端れて野の向うに町のいらかがきらきらと春の日光を受けてかがやいているのを眺めると...
犬田卯 「競馬」
...これを出端(いではし)と言つたのであらう...
太宰治 「津軽」
...大野木を出端(ではず)れるともう...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...「そればかりは出端(でばな)の結果次第といったところか...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「橙の種五粒」
......
永井荷風 「水 附渡船」
...二度まで見舞に行こうとして出端(でばな)を折られたお角は...
中里介山 「大菩薩峠」
...水の出端(でばな)や主(ぬし)ある間の出来事とは違いまして...
中里介山 「大菩薩峠」
...お角の出端(でばな)を押えようとするのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...水の出端(でばな)の若い人と違って...
中里介山 「大菩薩峠」
...全く出端(でばな)を挫(くじ)かれてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...なんとなく出端(でばな)を失い...
中里介山 「大菩薩峠」
...出端(でばな)に聞いた合方(あいかた)がまた聞けるわい...
中里介山 「大菩薩峠」
...見張の者から巡察官の一行が二里程先の「五本松」の出端に見えたとの報せは...
羽志主水 「監獄部屋」
...森の殆ど出端(ではずれ)の蓊鬱(こんもり)と生茂(はえしげ)った山査子(さんざし)の中に...
ガールシン 二葉亭四迷訳 「四日間」
...あの人のはまだ水の出端(でばな)である...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...區の出端れに住んでゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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