...むりに八時出立する...
種田山頭火 「行乞記」
...(伊東町)・をなごやの春もにぎやかな青木の実・まいにち風ふくからたちの芽で・はる/″\ときて伊豆の山なみ夕焼くる・かうして生きてゐることが、草の芽が赤い四月二十日 快晴、下田へ出立する...
種田山頭火 「旅日記」
...明日の朝はどうしても出立するんですか?」「朝? 何も僕は朝と言ったわけじゃないよ……けれど...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...「私たちはここを出立する」という言葉がにわかに落ちてきて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「いっしょに出立する! 気でも違ったんじゃない? 出立するには金がいる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...お絹が持っている唯一の信念から出立するということに帰着しますので...
中里介山 「大菩薩峠」
...すべておかしき形を旨として出立する...
中里介山 「大菩薩峠」
...芸術は平等観から出立するのではない...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...私は心理状態の解剖から出立する...
夏目漱石 「創作家の態度」
...内から出立することと考える...
西田幾多郎 「デカルト哲学について」
...私が出立する前から世の中の様子を考えて見るとゞうせ騒動がありそうな事だと思(おもっ)て居たから...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...直観的精神は多様から出立すると述べてゐる...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...それを確立しようとする欲望から出立することは小林多喜二の日記を見てもわかる興味深い事実である...
宮本百合子 「落ちたままのネジ」
...今はその口から愚痴ばかりが出立する...
山田美妙 「武蔵野」
...十兵衛は出立するまえに訪ねて来て...
山本周五郎 「あだこ」
...おかやは靱負の出立する前の日に暇を取った...
山本周五郎 「日本婦道記」
...つまり出立する前夜のことだったが...
山本周五郎 「はたし状」
...竈へ火がはいるのを見届けてから出立するがいい」「そうですね...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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