...彼はお国のために海外に出稼ぎをしているのです...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...「渡り鳥」がふたたびここへ出稼ぎにやってくるその直前に...
高見順 「いやな感じ」
...みんな関西から出稼ぎ――遊女屋の出身地だとばかりはいわれまいが――人の地名から来ている...
長谷川時雨 「テンコツさん一家」
...私の父は濠洲へダイバー(潜水夫)の出稼ぎに行き...
久生十蘭 「手紙」
...漁夫や職人の出稼ぎ根性と気持は通じている...
本庄陸男 「石狩川」
...出稼ぎとしてもなかなか割だかなものであった...
本庄陸男 「石狩川」
...恥しくってお前え――」「よーし……」と彼は弁当箱を膝から下して「この俺がソヴェートに出稼ぎして...
本庄陸男 「お菜のない弁当」
...新大陸に憧憬れて亜米利加へ出稼ぎに行く移民の女達が...
牧逸馬 「運命のSOS」
...遠く出稼ぎに出て居た私が駈け附けた時には...
松永延造 「職工と微笑」
...また出稼ぎ地方の方物異産を奉り...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...もちろん失敗者も多くあるいはまた短期の出稼ぎを終って...
柳田国男 「家の話」
...西播の赤穂あたりの人が大和の吉野郡に出稼ぎをする習慣があったらしく...
柳田国男 「故郷七十年」
...夫婦養子をしたが夫婦とも出稼ぎに行ってしまった...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...「出稼ぎかあ、まあ、うんと儲けな」かつて自分が女たちに、こんなに親しげに話したことはなかったと信二は思いついた...
山川方夫 「その一年」
...出稼ぎがどこへなにしにいったものか...
山本周五郎 「青べか物語」
...彼も一度は樺太へ出稼ぎに行って...
横光利一 「夜の靴」
...この藪原の駅からは多く大工が出稼ぎに出る...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...土地には何もする用がないので皆出稼ぎに行つてゐるのださうだ...
若山牧水 「樹木とその葉」
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