...精霊の出没する所になつてゐるかどうかを...
ウィリアム・バトラー・イエーツ William Butler Yeats 芥川龍之介訳 「「ケルトの薄明」より」
...今はカフエに出没する以外に一事を成就しない少年までも灼熱底なる徹底を愛してゐる...
芥川龍之介 「僻見」
...芸者の姿が街をよこぎって横町から横町へと出没するばかりである...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...滑稽な事件が出没するというのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...家鴨(あひる)ととは随処に出没するので殆ど無数という外はなく...
中島敦 「光と風と夢」
...見たいものは見たいので源因のいかんに因(よ)って変化出没する訳には行かぬ...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...流賊(レスウ)の出没する...
久生十蘭 「海難記」
...この仮定の人物が至るところへ出没するんだよ...
平林初之輔 「鉄の規律」
...貧民窟へ出没する一番卑(いや)しい野郎はマザロフ王子で...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...新婚の可憐なる妻を自家に残して遊里に出没するとは何事ぞや...
牧野信一 「彼に就いての挿話」
...移り気な晩秋の空に出没する星の瞬きも移り気な頃である...
牧野信一 「凩日記」
...この辺は物騒でよく追剥が出没するですよ...
松本泰 「緑衣の女」
...草むらを出没する蜥蜴(とかげ)は背に緑の筋を持っている...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...処々に山姫が出没するという評判が高かった...
柳田国男 「山の人生」
...義勇隊は出没する暴徒の爆弾を乗せたトラックを追っ駈け廻した...
横光利一 「上海」
...吹上に出没する曲者の輪廓が...
吉川英治 「江戸三国志」
...武蔵野あたりに出没する草の実党の若い仲間も...
吉川英治 「随筆 新平家」
...近ごろ諸天狗が出没するという怪聞でしょう...
吉川英治 「源頼朝」
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