...北京(ペキン)上海(シヤンハイ)に出没する...
芥川龍之介 「骨董羹」
...今はカフエに出没する以外に一事を成就しない少年までも灼熱底なる徹底を愛してゐる...
芥川龍之介 「僻見」
...直径約十キロにわたって出没すること...
石川欣一 「比島投降記」
...あの画面の隅にちょいちょい出没する文章を一々読みとる事も至難である...
太宰治 「弱者の糧」
...いつも狼の出没する危険を思いだした...
田中貢太郎 「狼の怪」
...なお火事場泥棒式の悪漢が出没するけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...天狗も出没するという...
中里介山 「大菩薩峠」
...巣鴨の庚申塚あたりには悪い狐が出没する...
中里介山 「大菩薩峠」
...今日では世界のいたるところに横行出没するようになり...
野呂栄太郎 「名人上手に聴く」
...ときには狐や狸も出没する...
火野葦平 「花と龍」
...雉子(きじ)が出没するという噂...
火野葦平 「花と龍」
...新婚の可憐なる妻を自家に残して遊里に出没するとは何事ぞや...
牧野信一 「彼に就いての挿話」
...巻中に出没する多くの悪党共は...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...物思いがつのればからだから離れることのあるという魂はあるいはそんな恨みを告げに源氏の夫人の病床へ出没するかもしれないと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...草むらを出没する蜥蜴(とかげ)は背に緑の筋を持っている...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...ひらめく瓦斯燈(ガスとう)の明りとの間を出没する...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...武蔵野あたりに出没する草の実党の若い仲間も...
吉川英治 「随筆 新平家」
...信仰の敵アラビア人が出没する限り...
和辻哲郎 「鎖国」
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