...北京(ペキン)上海(シヤンハイ)に出没する...
芥川龍之介 「骨董羹」
...直径約十キロにわたって出没すること...
石川欣一 「比島投降記」
...いつも狼の出没する危険を思いだした...
田中貢太郎 「狼の怪」
...その附近に出没する博徒であった...
田中貢太郎 「地獄の使」
...黒船の沿海に出没するは...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...問題は北鉄に出没する匪賊のことどころではなく...
戸坂潤 「社会時評」
...三十年を経て今日銀座のカッフェーに出没する無頼漢を見るに洋服にあらざればセルの袴を穿ち...
永井荷風 「申訳」
...天狗も出没するという...
中里介山 「大菩薩峠」
...岩蔭の孔(あな)らしい所から頻(しき)りに出没するのを見れば...
中島敦 「環礁」
...そうして高木という男がいやしくも眼の前に出没する限りは...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...近頃人も無気(なげ)に出没する怪盗――風のごとく去来するから世間では風太郎(かぜたろう)と言っておりますが――には全く手を焼いてしまいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...移り気な晩秋の空に出没する星の瞬きも移り気な頃である...
牧野信一 「凩日記」
...やけに勢ひこんだ姿勢と服装とで出没する仲間もあるにはあつたが...
三好達治 「銀座街頭」
...草むらを出没する蜥蜴(とかげ)は背に緑の筋を持っている...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...出没するのであるが...
山之口貘 「詩とはなにか」
...此の頃東京市では強盗が頻々(ひんぴん)と出没する...
山本周五郎 「青べか日記」
...暴徒の出没する危険区域を通過しなければならなかった...
横光利一 「上海」
...野雲渡(やうんと)などという有名な野盗の巣やら賊の出没する難所があります...
吉川英治 「新・水滸伝」
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