...カーツキル山脈にむかしから異様なものが出没することは...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...「もう大分以前からこの林の中に黄金仮面が出没するという噂があったのだ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...この季節にさかんに出没する...
高村光太郎 「山の秋」
...あの画面の隅にちょいちょい出没する文章を一々読みとる事も至難である...
太宰治 「弱者の糧」
...前岸に出没するの人影は後岸に立つ人の眼中には容易にこれを瞥見(べっけん)しうるがごとしといえども...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...問題は北鉄に出没する匪賊のことどころではなく...
戸坂潤 「社会時評」
...芸者の姿が街をよこぎって横町から横町へと出没するばかりである...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...三十年を経て今日銀座のカッフェーに出没する無頼漢を見るに洋服にあらざればセルの袴を穿ち...
永井荷風 「申訳」
...この法隆寺問題の論争に出没する博士たちは...
中里介山 「大菩薩峠」
...今日では世界のいたるところに横行出没するようになり...
野呂栄太郎 「名人上手に聴く」
...鈎を盗む小賊が到る処に出没するよりも...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...ときには狐や狸も出没する...
火野葦平 「花と龍」
...時々ジム・ベイヘムが出没すると...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...肋骨が一本々々めりこんで行ったのだ!)飢えた昔のアヂトを夢みながらむしょうに友がなつかしくなった太陽!―――赤い自画像の中に写しとった歓呼する焔は世界の乾板の上に出没する友の肖像を灼きつけたおゝ...
槇村浩 「青春」
...物思いがつのればからだから離れることのあるという魂はあるいはそんな恨みを告げに源氏の夫人の病床へ出没するかもしれないと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...異国船が近海に出没する...
山本周五郎 「風流太平記」
...義勇隊は出没する暴徒の爆弾を乗せたトラックを追っ駈け廻した...
横光利一 「上海」
...武蔵野あたりに出没する草の実党の若い仲間も...
吉川英治 「随筆 新平家」
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