...出歯(でっぱ)をむきながら...
泉鏡花 「怨霊借用」
...ある者はやはりいつもの青面(あおづら)で出歯(でっぱ)を抑えて笑っていた...
魯迅 井上紅梅訳 「狂人日記」
...そしてみんなから、「やい、出歯亀...
大杉栄 「獄中記」
...「近頃出歯亀倶楽部と称する色魔の徒輩小間物化粧品を売り歩く商人体に姿を変えて市中を徘徊し...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...自然主義が出歯亀によって代表されたのと少しも変わりはなかったのである...
辻潤 「ふもれすく」
...土地会社の時分(じぶん)外交員に野島という丈(せい)の高い出歯(でっぱ)の男がいたろう...
永井荷風 「ひかげの花」
...出歯亀...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...あだ名して出歯亀と呼んだ...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...しかし「出歯亀」の名称は...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...この出歯亀の出獄した時...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...かくして歴史は繰り返す、小平義雄が万々一死刑を免れ、出所したなら、出歯亀同様、寄席へ出て、同じく上演禁止となることだろう...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...翼生えた若い極醜女で、髪も帯も、蛇で、顔円く、鼻扁(ひら)たく、出歯大きく、頭を揚げ、舌を垂れ振るう...
南方熊楠 「十二支考」
...そのうちに出歯亀(でばかめ)事件というのが現われた...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...出歯亀という職人が不断女湯を覗く癖があって...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...出歯るという動詞が出来て流行する...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...「向う疵の兼」というのは恐ろしい出歯(でば)だから一名「出歯兼(でばかね)」ともいう...
夢野久作 「難船小僧」
...出歯(でっぱ)の兼公……生首(なまくび)の兼公は居ねえかア……」「おおおオ――……」と隅ッコの暗い寝台棚(かいこだな)から...
夢野久作 「難船小僧」
...よく出歯亀(でばかめ)心理に囚(とら)われた小使や...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
便利!手書き漢字入力検索