...裏の田圃に毎夜八つ九つ出歩くこの頃...
伊藤左千夫 「春の潮」
...着物がひとりで出歩くものか...
太宰治 「花火」
...出歩く道がわかればわなを掛けるといいそうであるがその道がなかなかわからないと言う...
寺田寅彦 「小浅間」
...今では二人でちょいちょい出歩く均平の顔は...
徳田秋声 「縮図」
...外に出歩くのを好まず...
豊島与志雄 「憑きもの」
...こうしてぶらりと出歩くのが楽しみになりました...
豊島与志雄 「楊先生」
...しかもまだ脚が動くのでどこへでも出歩く...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...出歩くことは嫌じゃないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...出歩く事もならない始末になった...
夏目漱石 「思い出す事など」
...私は異郷(いきやう)に遠く旅出(たびで)して來(き)ながらあんまり出歩くこともせずに...
「處女作の思ひ出」
...平気で出歩くひとも...
久生十蘭 「あなたも私も」
...まさか綱をかついで出歩く気にもなれさうもない...
牧野信一 「趣味に関して」
...夢の中で出歩くということも...
室生犀星 「ゆめの話」
...誰も彼も出歩く頃になっても...
森鴎外 「かのように」
...紫の頭巾で暗(やみ)の夜を出歩く時のかの女とは...
吉川英治 「江戸三国志」
...うっかり出歩くこともできなかった...
吉川英治 「日本名婦伝」
...時折出歩く無可先生の姿を見かけ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...どうせあなただつてもう昔の樣にポイポイ出歩く譯には行くまいから...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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