...出来立てのほやほやだ」彼は顔色を変えて鉄のように青くなり目を(みは)って言った...
魯迅 井上紅梅訳 「狂人日記」
...マダ出来立ての成上りであった...
内田魯庵 「四十年前」
...出来立ての熬しがございます...
薄田泣菫 「小壺狩」
...喜平は子供の頃から出来立ての熬しのにほひを嗅ぐのが何よりも好きでした...
薄田泣菫 「小壺狩」
...出来立ての品とは較べものにならぬ...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...何だか出来立ての大きなあんぱんが湯気をたてて...
高村光太郎 「山の春」
...へへん、出来立ては、喧嘩のあとで環が鳴りって、とかく、痴話喧嘩と申すものは、仲がよいと、始まりやす...
直木三十五 「南国太平記」
...この出来立ての雪は天然の雪よりも一層の見事さである...
中谷宇吉郎 「雪を作る話」
...セリフの出来立てのを...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...出来立ての信号ですから使い古されていないで愉快です...
牧逸馬 「運命のSOS」
...東京の職業婦人はまだ出来立てのホヤホヤだろう...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...出来立ての人間の子をしげしげ覗いた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
便利!手書き漢字入力検索