...しかもそれを誠らしく見せかけようと云う出来心から...
芥川龍之介 「邪宗門」
...ふとした一時の出来心から...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...平吉がお目見得(めみえ)をしてから二月ばかりするとそこのお上(か)みさんがふとした出来心から店の若い者と一しょになって着のみ着のままでかけ落ちをしてしまった...
芥川龍之介 「ひょっとこ」
...葉子はふとした出来心から古藤をおとしいれようとした目論見(もくろみ)に失敗して...
有島武郎 「或る女」
...ふとした出来心から岡に対していった言葉が...
有島武郎 「或る女」
...フと物好きな出来心から五十銭銀貨とその紙片とを交換した...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...ほんの出来心からやりはじめた事が意外に大きくなってしまったのです...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...どこでも大抵出来心から来るものなので...
薄田泣菫 「茶話」
...その持前の浮気つぽい出来心からだとわからうはずがなく...
薄田泣菫 「独楽園」
...ほんの無邪気な出来心から...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...メルキオルの方は出来心から落ち込んだのであって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...其場の出来心からわたくしは古雑誌の勘定をするついでに胴抜の長襦袢一枚を買取り...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...ふとした出来心から店頭のパンを攫(つか)み取り...
穂積陳重 「法窓夜話」
...出来心から」「やかましい」足を上げて...
吉川英治 「源頼朝」
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