...思わず出来心で買ってしまった...
...出来心から彼女に告白してしまった...
...あの時の出来心は今でも後悔している...
...出来心で手紙を書いてしまった...
...出来心から飛び込んで大怪我をした...
...自分に特別な注意も払っていなかったこの男の出来心に対して...
有島武郎 「或る女」
...フと物好きな出来心から五十銭銀貨とその紙片とを交換した...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...君の出来心に進んで行った...
大杉栄 「男女関係について」
...メルキオルの方は出来心から落ち込んだのであって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...誘惑したい本能と不意の出来心とで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...人間の出来心ってのは...
直木三十五 「南国太平記」
...「出来心だ?――出来心で、人様の手を折って――じゃあ、手前、出来心で、殺されても文句は無えな...
直木三十五 「南国太平記」
...このまま出かけましょう」「出かけましょう」二人はこの場の出来心――というよりも...
中里介山 「大菩薩峠」
...云わば一時(いちじ)の出来心なんだからね...
夏目漱石 「坑夫」
...多分、浮気者の源吉が、ほんの出来心で、たった一度ふざけたのだろうが、醜女(しこめ)のお越にとっては、命がけの事だった...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「彼れらは真に恋愛を解していたか?」ということも出来れば「何があるものか出来心だ」と曲解することも出来るし「いえ...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...なんぞ善いことをしようつてな出来心を起しをつたのかもしんねえだよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...「旅の出来心」の条...
南方熊楠 「十二支考」
...そしてその男が出来心だか何だかわかんないけど...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...湯帰りの出来心、飛んだ的をねらう那須の与市も相当あって二十四、五年頃まで繁昌、白首即ち矢取女のサービスが過ぎたためか追い追い禁制...
山本笑月 「明治世相百話」
...出来心ジミている...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...「なあに、鳩を見張っているところへ、思いがけねえ奴が来たので、出来心の方円流、ブーンと投げてくれたはよかったが、とうとうお十夜孫兵衛という、大物を逃がしてしまったところです」「はははは」一八郎は磊落(らいらく)に笑って、「うつうつと居眠っているうちに、そんな様子だとは思ったが、お前のヤッと投げた縄の息を聞いて、ははア、こいつは逃がすわいと見切りをつけていたんだ」「え、じゃ、旦那はうすうす知っていたんですね」「女の声もしていたようだな」「それが見返りお綱だったんです...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...まったく出来心に他(ほか)ならないといい...
吉川英治 「宮本武蔵」
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