...思わず出来心で買ってしまった...
...出来心から彼女に告白してしまった...
...あの時の出来心は今でも後悔している...
...出来心で手紙を書いてしまった...
...出来心から飛び込んで大怪我をした...
...平吉がお目見得(めみえ)をしてから二月ばかりするとそこのお上(か)みさんがふとした出来心から店の若い者と一しょになって着のみ着のままでかけ落ちをしてしまった...
芥川龍之介 「ひょっとこ」
...自分に特別な注意も払っていなかったこの男の出来心に対して...
有島武郎 「或る女」
...「あんなことをいったってちょっとした出来心だか何んだか知れやしない」こう考えてお汁の実に里芋をこしらえてる...
伊藤左千夫 「新万葉物語」
...容赦(ようしゃ)なくその出来心のいっさいを満足さすというがごときは...
大杉栄 「奴隷根性論」
...メルキオルの方は出来心から落ち込んだのであって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そういう女の出来心を説明しようとするだけの労をとらなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...必ずしも出来心ではありませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...多分、浮気者の源吉が、ほんの出来心で、たった一度ふざけたのだろうが、醜女(しこめ)のお越にとっては、命がけの事だった...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...裏庭へ侵入したのは咄嗟の出来心か...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...旅における漂泊の感情がそのような出来心の根柢(こんてい)にある...
三木清 「人生論ノート」
...「旅の出来心」の条...
南方熊楠 「十二支考」
...「人には出来心って奴があるから...
宮本百合子 「斯ういう気持」
...ズット前からの出来心も御座いましょうよ...
夢野久作 「悪魔祈祷書」
...やさしい出来心を起してみたけれど...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...出来心ではない」と...
吉川英治 「私本太平記」
...うつけ者の出来心ほど怖いものはない」「それじゃて」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...……いやどうも、かたじけない、もしおさしつかえなければ、ご尊名でも」「いや、ほんの出来心、お礼などにはおよびませんよ」宋江はそういって、衆人の視線から顔をそらした...
吉川英治 「新・水滸伝」
...出来心だろうがおれたちを土民の闇屋と見て...
吉川英治 「人間山水図巻」
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