...この鋳型の出来工合にかかっているとさえ言われる...
高見順 「いやな感じ」
...雪庇の出来工合、岩山の痩(やせ)尾根で、雪が風で吹きとばされ岩肌の露出した様子、山ひだの細かい姿など、手にとるように分るので、文明の利器というものは、実に便利なものだと感心した...
中谷宇吉郎 「大雪山二題」
...ときどき出来工合(できぐあひ)を見るためか...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...お前とは少しばかり出来工合が違う」「何だとえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そんな実の出来工合なんぞ見上げていたが...
堀辰雄 「幼年時代」
...情婦(おなご)の出来工合が違いますケニ一生懸命の死物狂いで青天井を向いて叫(おら)びます...
夢野久作 「近世快人伝」
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