...床も頑丈に出来ているので...
梅崎春生 「幻化」
...廁というのは岩の上に木を組みたてて出来ているものであって...
高浜虚子 「富士登山」
...甚(はなは)だ恬淡(てんたん)に出来ていること...
谷崎潤一郎 「細雪」
...何もかも都合のよく出来ている...
徳田秋声 「足迹」
...放送局の方は教化講演と銘を打たないだけに性が悪く出来ているかも知れない...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...日本の社会は人民などから出来ているのでもないし...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...道徳的に出来ている...
豊島与志雄 「慾」
...「こんな仕事には誂向(あつらえむ)きに出来ている男だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...自ら恥ずることを知るだけの力が出来ている...
中里介山 「大菩薩峠」
...わしなんぞは腹が出来ている上に...
中里介山 「大菩薩峠」
...元来吾輩の考によると大空(たいくう)は万物を覆(おお)うため大地は万物を載(の)せるために出来ている――いかに執拗(しつよう)な議論を好む人間でもこの事実を否定する訳には行くまい...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...三つの巨大な御影石の板から出来ている表面を苅りとってから...
西尾正 「墓場」
...朝までぐっすり寝ていたのは変じゃないか」「なるほどね」「疑いを駒三郎か元助に持って行くように出来ているが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それを現に僕が実行出来ているからだ...
三好十郎 「俳優への手紙」
...六人で日本料理屋へ登(あが)るとオイこれを帳場へ遣ってくれろと二円も三円も祝儀を奮発する癖に西洋料理屋へ往って今日のスープは格別の味に出来ているからと五十銭銀貨を料理人に遣る人もない...
村井弦斎 「食道楽」
...もう覚悟は出来ているのだ...
室生犀星 「花桐」
...特に上流向きに出来ている...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...こんな事態のできるように出来ている組織と...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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