...ことにフランスではアカデミー(Academie)の出来たてで...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...こうした荒々しい闇の世界が生んだ出来たての夫婦であった...
大阪圭吉 「坑鬼」
...さま/″\な呼び声で『ちょうど今出来たてのほや/\だ!」とか...
田山花袋 「日本橋附近」
...出来たてのペンキ塗りの湯屋の棟が遠くに見えたり...
徳田秋声 「足迹」
...ちょうど気懈(けだる)い体を出来たての蒲団に横たえてうつらうつらしていた...
徳田秋声 「黴」
...出来たての麺麭の皮とが唄((うた))ふ時...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...出来たての餅のようで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ちょうどまた出来たての甘パンを窓に入れかけているところでした...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...白地のゆかたの出来たての膝へ...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...どうかしたの」詫間は出来たてのレモン・スカッシのコップをわたしながら...
久生十蘭 「だいこん」
...草の香のむんむんするその出来たての小屋のなかで...
本庄陸男 「石狩川」
...出来たてのトンネルの赤煉瓦(あかれんが)に...
宮島資夫 「四谷、赤坂」
...――「生産の場所へ!」――何台も連結された無蓋貨車に出来たてのトラクターがのせられた...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...評判じゃ評判じゃ! いま出来たての三州屋は早耳瓦版...
三好十郎 「斬られの仙太」
...んでもいい加減に少し雲が出て蔭が出来たて...
三好十郎 「斬られの仙太」
...評判じゃ評判じゃ! 今出来たての三州屋は早耳瓦版...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...掃溜(はきだめ)へたかって腐敗物を舐(な)めた嘴(くちばし)で出来たての食物を舐めますからその気味の悪い事...
村井弦斎 「食道楽」
...ところでチースソフレーは玉子の黄身二つへ砂糖を小匙一杯と塩胡椒と擦卸(すりおろ)したチース大匙三杯とをよくよく泡立たせて混ぜておいて別に玉子の白身二つをよくよく泡立ててそれへ交(ま)ぜてベシン皿でもようございますが丁寧(ていねい)にすればケースといって紙の箱へ入れて十分間ほど焼いて出来たてを直ぐに出すのです...
村井弦斎 「食道楽」
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