...出来たてのうちはまだいゝが...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...さま/″\な呼び声で『ちょうど今出来たてのほや/\だ!」とか...
田山花袋 「日本橋附近」
...出来たてのペンキ塗りの湯屋の棟が遠くに見えたり...
徳田秋声 「足迹」
...出来たての麺麭の皮とが唄((うた))ふ時...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...出来たての餅のようで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どこへ行っても多勢あることだな」「十七になる出来たての粉(しんこ)のような娘が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...出来たてのきばでひよこをつきさしてむしゃむしゃ食べました...
林芙美子 「お父さん」
...出来たてのアンパンが陳列の硝子をぼおっとくもらせている...
林芙美子 「新版 放浪記」
...どうかしたの」詫間は出来たてのレモン・スカッシのコップをわたしながら...
久生十蘭 「だいこん」
...もしそれが本当に出来たての玉蜀黍のお菓子だったら...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...出来たての甘い匂いが漂っていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...草の香のむんむんするその出来たての小屋のなかで...
本庄陸男 「石狩川」
...んでもいい加減に少し雲が出て蔭が出来たて...
三好十郎 「斬られの仙太」
...今出来たてのホヤホヤという瓦版が一枚三文とは安過ぎる! さ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...評判じゃ評判じゃ! 今出来たての三州屋は早耳瓦版...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...んでもいい加減に少し雲が出て陰が出来たて...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...掃溜(はきだめ)へたかって腐敗物を舐(な)めた嘴(くちばし)で出来たての食物を舐めますからその気味の悪い事...
村井弦斎 「食道楽」
...さながらに木乃伊(ミイラ)の出来たてのような気味の悪い感じをあらわしていた...
夢野久作 「人間レコード」
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