...世上を憚るのだ」「出府の時日を...
直木三十五 「南国太平記」
...断(た)って御出府を願いたいとおっしゃればいいんで――」「よしよし」石津右門は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...然者(しかれば)貴様儀御隠居様御不快為御看病出府被仰付候処...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...参覲のため出府する藩主の供で江戸へ向う途中...
山本周五郎 「薊」
...出府したはじめに藩主の云った言葉も...
山本周五郎 「落ち梅記」
...出府して来たんだ」秀之進は箸を措(お)いた...
山本周五郎 「新潮記」
...それは藩主が参覲(さんきん)のため出府する少しまえのことで...
山本周五郎 「竹柏記」
...九月でなければ戻らない筈だ」――弾正(だんじょう)(伊達宗敏(むねとし))さま御出府のあとにて...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「私が出府してすぐ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...原田さまは出府するとすぐ御家老になられた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...出府してから、まだいちども湯島へいっていない、「いつ来てくれるか」というおくみの催促であった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...私は来年の秋には出府するが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...右京さまは隠岐守(おきのかみ)となられた」自分は十月末に出府したのだ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...仙台から古内志摩が出府して来た...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...次の出府の機(おり)にはぜひゆるゆるとおはなしいたそう...
吉川英治 「新書太閤記」
...先では知りましたか』『知る知らぬに関わらず、御出府の儀は、強く世間にひびいて居ります...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...老公がご出府ある場合は...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...『一体、こんな名刀が、どうして、お宅の物置小屋などに、埋れているといっては失礼ですが、世間にも知られずに居るのですか』二人は、数年前の、兵学の弟子だったが、今度の出府に、挨拶に来たものだった...
吉川英治 「山浦清麿」
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