...この砲艦が鹿児島に向けて長崎を出帆する時...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...船が出帆すると、教授夫妻はいつまでも寒い甲板に立って帽を振りハンケチを振られるのが望まれたのでした...
石原純 「アインシュタイン教授をわが国に迎えて」
...――すなわち、絞盤をして錨を捲き揚げ、出帆すること...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...それは八月の下旬に横浜を出帆するエムプレス・オブ・カナダであると云う...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ローゼマリーとフリッツとを連れてプレシデント・クーリッジ号でマニラへ出帆することになった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...あそこは連絡船の出帆するのは八時半ですが...
田山録弥 「海をわたる」
...一九三三・一一・二〇)佐渡と新潟――旅の随筆新潟行きの連絡船は佐渡の両津を昼の一時に出帆する...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...而してそれらの人を吐出すと同時に船はその日にも出帆するのであった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...あの女は君が船へ乗って出帆するや否や...
夏目漱石 「創作家の態度」
...横浜を出帆する際...
新渡戸稲造 「平民道」
...十月五日に鹿島丸はニュー・ヨークに向つて出帆するので...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...海を越えて軟風の沖へ出帆する...
萩原朔太郎 「宿命」
...人生よ!僕は出帆する汽船の上で笛の吠えさけぶ響をきいた...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...出帆する間際に、どこの貨物廠の兵隊か、牛、豚、鶏、アヒルなどを大騒ぎをして生きたままでいくつも引きあげ、米、塩、味噌の食糧のほか、甘味品や煙草の大梱を山ほど積みこんだが、この暑さで人間より家畜のほうが先に参ってしまい、将校室付のボーイが二時間おきに牛に水をかけに降りてきた...
久生十蘭 「ノア」
...アンドレ・ルボン号が横浜を出帆する日から向う何十日かの毎日の出来事を...
久生十蘭 「予言」
...六月二十日に出帆する東印度貿易船に船室を取つたのです...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...その朝そこを出帆する長崎船「八幡丸」の船頭だった...
山本周五郎 「お美津簪」
...早朝に横浜から出帆する船へ乗り込まねばなりません...
吉川英治 「松のや露八」
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