...遠い異境に向って出帆する船を見まもりながら...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「わたくし自身について」
...船が出帆すると、教授夫妻はいつまでも寒い甲板に立って帽を振りハンケチを振られるのが望まれたのでした...
石原純 「アインシュタイン教授をわが国に迎えて」
...――すなわち、絞盤をして錨を捲き揚げ、出帆すること...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...」「いつ出帆するのです...
高浜虚子 「丸の内」
...それは八月の下旬に横浜を出帆するエムプレス・オブ・カナダであると云う...
谷崎潤一郎 「細雪」
...新たに船を拵えて出帆するようなものだ...
豊島与志雄 「別れの辞」
...赤泊を出帆する時に舳を米山に向けたのを變だと思つたのであるが此れは以ての外の失策をしてしまつた...
長塚節 「佐渡が島」
...あの女は君が船へ乗って出帆するや否や...
夏目漱石 「創作家の態度」
...いつ出帆するかわからないといふことだつた...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...なんだか心細くてしょうがないの」クレーデル号が出帆する朝...
久生十蘭 「川波」
...出帆する間際に、どこの貨物廠の兵隊か、牛、豚、鶏、アヒルなどを大騒ぎをして生きたままでいくつも引きあげ、米、塩、味噌の食糧のほか、甘味品や煙草の大梱を山ほど積みこんだが、この暑さで人間より家畜のほうが先に参ってしまい、将校室付のボーイが二時間おきに牛に水をかけに降りてきた...
久生十蘭 「ノア」
...コロンボを出帆する頃から...
久生十蘭 「予言」
...出帆するときに風が思ったほど強くなくて...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...いよいよ出帆するという前夜...
柳田国男 「故郷七十年」
...横浜を今夜の十時までに出帆する亜米利加(アメリカ)と加奈陀(カナダ)と智利(チリー)通いの船の名前をすっかり調べておいでになるではございませぬか...
夢野久作 「暗黒公使」
...横浜を出帆する八丈丸に...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...早朝に横浜から出帆する船へ乗り込まねばなりません...
吉川英治 「松のや露八」
...その秋に出帆するダ・ガマの船には乗らず...
和辻哲郎 「鎖国」
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