...芽の出始める春先に雀(すずめ)がやって来て傍からその芽を摘んでしまうせいでもあることを発見して以来...
谷崎潤一郎 「細雪」
...青い小さな蜜柑が出始めると...
中島敦 「かめれおん日記」
...角から枝が出始めるのであるが...
中谷宇吉郎 「『雪華図説』の研究」
...六本の大枝から小枝が出始めるのである...
中谷宇吉郎 「『雪華図説』の研究」
...火球が酸化のためにどれくらいの温度になった時に火花が出始めるかを見るのは一寸厄介である...
中谷宇吉郎 「線香花火」
...そうすると松葉火花が盛んに出始めるのであるが...
中谷宇吉郎 「線香花火」
...その側から先に火花が出始めるかという疑問が起る...
中谷宇吉郎 「線香花火」
...乳が出始めるので...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...このごろはちょうどにおいあらせいとうがパリの市場に出始める季節(きせつ)であった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...自働車が出て呉れねばよいがと思つたがこれは又しつきりなしに出始める...
横光利一 「悲しめる顔」
...出始めるとまた、容易におさまらない咳であった...
吉川英治 「源頼朝」
...やめるならわしは帰るぞ」例の毒舌が出始めると...
吉川英治 「宮本武蔵」
...新芽の出始める三月末までの間が...
和辻哲郎 「京の四季」
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