...彼は家庭の問題で出奔した...
...借金の返済が厳しくなり、彼は出奔することにした...
...あの有名人が出奔するというニュースが流れた...
...出奔した弟は、何も連絡がない...
...彼女は恋人と一緒に出奔することを決意した...
...他に男をこしらへて出奔して了ひ...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...そんな一少女の出奔を知己の間に言いふらすことが...
太宰治 「列車」
...大阪へ出奔してしまった...
直木三十五 「死までを語る」
...無届出奔に及ぶ段...
直木三十五 「南国太平記」
...出奔のマドロスと...
中里介山 「大菩薩峠」
...この胸の苦痛を語りて徐(おもむ)ろに身の振り方を定めんものと今度漸く出奔(しゅっぽん)の期を得たるなり...
福田英子 「妾の半生涯」
...今晩マンチェスターへ行こう」第三十七章 花形出奔(しゅっぽん)事態はある程度予想されていたが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...始(はじめ)は出奔(しゅっぽん)せしと思ひしに...
柳田国男 「山の人生」
...出奔してからは女に食わせてもらう習慣がついた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...彼は十八歳のときに村を出奔した...
山本周五郎 「似而非物語」
...五兵衛はまだ出奔したとは考えられず...
山本周五郎 「おれの女房」
...そんなにも急に、出奔して来い、というほど性急に...
山本周五郎 「風流太平記」
...安倍が出奔しましてね」筆を停めて...
山本周五郎 「山彦乙女」
...「関羽の出奔(しゅっぽん)は...
吉川英治 「三国志」
...出奔してしまったのだ...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...明治三十六年(1903) 十一歳異母兄政広、父と争いて出奔...
吉川英治 「年譜」
...先生鈍(どん)」の出奔遺書をのこして京地へ走った一書生の頼久太郎は...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...武蔵の姉のお吟(ぎん)は、ばばがまだこういう気持にならない前には、彼女を呼び出すために嘘をいって、佐用村の附近にいるようなことをいったが、事実は、武蔵が出奔後、播磨(はりま)の縁類へ一時身を寄せ、そこから他家へかたづいたとかいうのみで、その後の消息は、伝わっていなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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