...彼は家庭の問題で出奔した...
...借金の返済が厳しくなり、彼は出奔することにした...
...あの有名人が出奔するというニュースが流れた...
...出奔した弟は、何も連絡がない...
...彼女は恋人と一緒に出奔することを決意した...
...ある夜私(ひそか)に住み慣れた三郎治の家を出奔(しゅっぽん)した...
芥川龍之介 「じゅりあの・吉助」
...その男はそのまま出奔してしまった...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...聞けば富美子さんが帰って来ない内に出奔(しゅっぽん)する心算(つもり)でいたんだそうだ...
江戸川乱歩 「黒手組」
...出奔(しゅっぽん)と浪死(ろうし)は必然の結果です...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...アデライーダ・イワーノヴナが出奔したとき...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...出奔の荷物なら私によりも三人の情人の誰かに預ける方がよかったろうという意見である...
豊島与志雄 「田園の幻」
...ただ一人で凡てから出奔するだけの勇気が持てなかったのであろうか...
豊島与志雄 「田園の幻」
...東京から五十里ほど離れた町からの彼の出奔の事情も...
豊島与志雄 「待つ者」
...例の夜道昼がけを厭(いと)わぬ出奔(しゅっぽん)ぶりを発揮したために...
中里介山 「大菩薩峠」
...「ソレカラ、ダンダン行ッテ、大井川ガ九十六文川ニナッタカラ、問屋ヘ寄ッテ、水戸ノ急ギノ御用ダカラ、早ク通セト云ッタラ、早々人足ガ出テ、大切ダ、播磨様ダトヌカシテ、一人前払ッテオレハ蓮台(れんだい)デ越シ、荷物ハ人足ガ越シタガ、水上ニ四人並ンデ、水ヲヨケテ通シタガ、心持ガヨカッタ」勝麟太郎の親父――小吉ともいえば、左衛門太郎ともいう馬鹿者が、子供の時分から、箸(はし)にも棒にもかからない代物(しろもの)で、喧嘩をする、道楽をする、出奔をする、勘当を受ける、それもこれも、一度や二度のことではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...遺子(わすれがたみ)の真与太郎をも殺害せんとするので前非を悔いた正介はこの子を連れて出奔し...
正岡容 「我が圓朝研究」
...何処かへ出奔して了ったのです...
松永延造 「職工と微笑」
...故郷を出奔した娘が此那大きな人形を抱いて来ると想像出来ようか...
宮本百合子 「或る日」
...出奔の原因であつたと云ふ説は...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...母は六助の若い弟子(それが富三郎であった)と通じて出奔し...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...用意のうえの出奔だということは明らかだといいます...
山本周五郎 「山彦乙女」
...石川数正出奔(しゅっぽん)の十数日後――十一月の末だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...夜中に出奔してその港へ行った...
和辻哲郎 「鎖国」
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