...彼は家庭の問題で出奔した...
...借金の返済が厳しくなり、彼は出奔することにした...
...あの有名人が出奔するというニュースが流れた...
...出奔した弟は、何も連絡がない...
...彼女は恋人と一緒に出奔することを決意した...
...心を決して父と伯父に乞いもし許されずは出奔せん覚悟を様子にそれと悟りてか...
饗庭篁村 「良夜」
...出奔(しゅっぽん)した超短波の落ちつく先は案外怪しいかも知れないんですが...
海野十三 「科学が臍を曲げた話」
...またなかには家財を取りかたづけて東京へ出奔し...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...先年凡僧(ぼんそう)こゝに住職し此石を見て死(し)を惧(おそ)れ出奔(しゆつほん)せしに翌(よく)年他国(たこく)にありて病死せしとぞ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...いずこかへ出奔(しゅっぽん)してしまったというそのうわさを...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...東京から五十里ほど離れた町からの彼の出奔の事情も...
豊島与志雄 「待つ者」
...新華族芳川(よしかわ)の娘おかまが出奔(しゅっぽん)...
永井荷風 「桑中喜語」
...出奔のマドロスと...
中里介山 「大菩薩峠」
...或夜窃(ひそか)に有金(ありがね)を偸出(ぬすみだ)して東京へ出奔すると...
二葉亭四迷 「平凡」
...園が出奔を決行したのは母が歿くなつて...
牧野信一 「淡雪」
...叔父の家さへ出奔しようと思ふことさへあつたが...
牧野信一 「白明」
...他人の細君と出奔して...
山本周五郎 「季節のない街」
...そしてかれらが或いは生活にやぶれ、堕落し、或いは死し、出奔して、すでに人生をなかば遣いはたしているとき、逆に又四郎は側用人にあげられ、結婚しようとしている...
山本周五郎 「百足ちがい」
...石川数正出奔(しゅっぽん)の十数日後――十一月の末だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...無断で国表を出奔(しゅっぽん)して...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...藩の禁足を破って出奔した折に...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...水戸出奔のときから生死を誓っている江橋林助を...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...夜中に出奔してその港へ行った...
和辻哲郎 「鎖国」
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