...彼は家庭の問題で出奔した...   
...借金の返済が厳しくなり、彼は出奔することにした...   
...あの有名人が出奔するというニュースが流れた...   
...出奔した弟は、何も連絡がない...   
...彼女は恋人と一緒に出奔することを決意した...   
...毎年半之丞出奔の日が巡(めぐ)ってくると...   
海野十三  「くろがね天狗」 
...自分の邸を出奔(しゅっぽん)してしまった...   
海野十三  「くろがね天狗」 
...いずこかへ出奔(しゅっぽん)してしまったというそのうわさを...   
橘外男  「亡霊怪猫屋敷」 
...出奔の荷物なら私によりも三人の情人の誰かに預ける方がよかったろうという意見である...   
豊島与志雄  「田園の幻」 
...今、川上から、内所(ないしょ)で知らせて来てくれたが――わしは、出奔しよう...   
直木三十五  「南国太平記」 
...出奔のマドロスと...   
中里介山  「大菩薩峠」 
...行ってみろ――ははあ、そうだそうだ、その昔、故郷を出奔し、ひとり東海道の道を下って行った時、ここへ入り込んで、この寺の軒の下を一晩お借り申したことがあったっけ...   
中里介山  「大菩薩峠」 
...「ソレカラ、ダンダン行ッテ、大井川ガ九十六文川ニナッタカラ、問屋ヘ寄ッテ、水戸ノ急ギノ御用ダカラ、早ク通セト云ッタラ、早々人足ガ出テ、大切ダ、播磨様ダトヌカシテ、一人前払ッテオレハ蓮台(れんだい)デ越シ、荷物ハ人足ガ越シタガ、水上ニ四人並ンデ、水ヲヨケテ通シタガ、心持ガヨカッタ」勝麟太郎の親父――小吉ともいえば、左衛門太郎ともいう馬鹿者が、子供の時分から、箸(はし)にも棒にもかからない代物(しろもの)で、喧嘩をする、道楽をする、出奔をする、勘当を受ける、それもこれも、一度や二度のことではない...   
中里介山  「大菩薩峠」 
...不定な給料に関して不平を抱いて出奔してからは...   
牧野信一  「熱い風」 
...園が出奔を決行したのは母が歿くなつて...   
牧野信一  「淡雪」 
...始(はじめ)は出奔(しゅっぽん)せしと思ひしに...   
柳田国男  「山の人生」 
...二人は江戸を出奔して水戸へいった...   
山本周五郎  「赤ひげ診療譚」 
...杢助はふいと村から出奔し...   
山本周五郎  「似而非物語」 
...五兵衛はまだ出奔したとは考えられず...   
山本周五郎  「おれの女房」 
...この男が南部家の重臣の娘を騙(だま)して出奔し...   
山本周五郎  「松林蝙也」 
...一人で邸を出奔する...   
山本周五郎  「山彦乙女」 
...故郷を出奔してから...   
吉川英治  「剣難女難」 
...これは出奔した義兄政広の子であった...   
吉川英治  「忘れ残りの記」 
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