...そうかと云ってこっちから出向くのも厄介(やっかい)である...
芥川龍之介 「田端日記」
...梁田郡役所からの呼びだしで村長たちが揃って出向くと...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...あるいは松のうちの古い知り合いとの約束をはたすために最も深い雪のなかを八マイルも十マイルも出向くことがよくあったのだ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...毎月一二回名古屋へ出向く貞之助は...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それからわたしはヨウさんに勧められるまま朝の稽古通いを止(や)めて夕刻木挽町の半輪へ出向く事にしたのであった...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...即刻三味線堀際の空地まで出向くよう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...順一は手ぶらで五日市町の方へ出向くことはなく...
原民喜 「壊滅の序曲」
...出向くようにとの迎えがある...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...一挺の塗駕(ぬりかご)を清掃して早々迎えに出向く...
吉川英治 「江戸三国志」
...明夕溝口家から丹後守の屋敷へ玄蕃が出向く途中を待って仇討いたしくれいという先方の頼みじゃ...
吉川英治 「剣難女難」
...父が鷺山(さぎやま)のお城へ出向く前に...
吉川英治 「新書太閤記」
...紫野(むらさきの)へと度々出向く...
吉川英治 「新書太閤記」
...あいさつに出向くくらいなことは...
吉川英治 「新書太閤記」
...今日あいつが柿岡へ出向くことはたしかなのだ...
吉川英治 「親鸞」
...そこへ出向く日、不死人は手下の穴彦、保許根(ほこね)、禿鷹(はげたか)などへかたくいいつけた...
吉川英治 「平の将門」
...わしの方から出向くすじはないわ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...今からばくろ町へ出向く気か」「おいの...
吉川英治 「宮本武蔵」
...頃を計って出向くゆえ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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