...見れば自分と同じ樣に裾から綿も出ようといふ古綿入を着て...
石川啄木 「雲は天才である」
...邸を出ようとさいそくした...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...「おい出よう」いま入ったばかりなのに...
海野十三 「獏鸚」
...「もう出ようよ...
江戸川乱歩 「天空の魔人」
...「あたい何もいひたい事ありやへんがな、あんたがけたいな事をいふよつて、笑つとりまうがな、」「もう好い、よせ、俺は手前達に、おどかされるやうな男ぢやない、ぐづ/\いふと承知しないぞ、」「さうだつか、あたいも承知しまへんがな、あんたが江戸つ子なら、あたいは大阪つ子や、」「手前は、俺に向つてそんなことをいふのか、承知しないぞ、野郎、」「そないなことをいうて、おどかしたかて、あたい、こはくはありまへんがな、」「よし、好い、野郎、出て来い、外へ出よう、」清はこんな無礼なことをそのまゝにして置いては、この先しめしが利かなくなると思つた...
田中貢太郎 「白いシヤツの群」
...言って起って出ようとすると媼さんが止めた...
田中貢太郎 「水莽草」
...その自由のきかない退屈さの表面に浮び出ようとしてゐるかのやうな印象を与へた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...出ようとするとばらばら――雨だ...
直木三十五 「死までを語る」
...その道々思うよう、「自分は、新撰組を出よう...
中里介山 「大菩薩峠」
...戸外(そと)へ出ようとしたが...
夏目漱石 「三四郎」
...舟(ふね)が出ようとすると...
新美南吉 「飴だま」
...指南番を買って出ようというわけで...
野村胡堂 「胡堂百話」
...一旦帰京してまたすぐ旅に出ようとした時...
柳田国男 「故郷七十年」
...外へ出よう」「いや放せ」十郎兵衛は一歩退いた...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...六月九日スペインかイタリイへ旅行に出ようと思うが...
横光利一 「欧洲紀行」
...救いに出ようとした...
吉川英治 「三国志」
...外へ躍り出ようとすると...
吉川英治 「新・水滸伝」
...『外へ出よう、その方が話しが早い』とルパンが云った...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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