...魔人が出はいりする時だけ...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...ネズミの出はいりする穴さえありません...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...わたしがその家に出はいりすることを有効にはばむものは他になかった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...そして村の人で桐沢台の別荘へ親しく出はいりしていた人といえば...
橘外男 「逗子物語」
...それがヴァローダ商会に出はいりしてカパディア氏らとたびたび話をしているうちに...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...出はいりの誰かれとみんな知合いとみえ...
谷譲次 「踊る地平線」
...しかしまた今までうちにいたどの猫にもできなかった自分で襖(ふすま)を明けて出はいりするという術を心得ていた...
寺田寅彦 「備忘録」
...陽炎のたつ地べたには穴に出はいりする蜂の影が小忙しく動く頃...
中勘助 「きもの」
...「君は近来こう云う所へ大分頻繁に出はいりをすると見えて...
夏目漱石 「それから」
...小説修業の女弟子などが出はいりするのが...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...一々出はいりするたんびに...
堀辰雄 「朴の咲く頃」
...その数カ月前から立派な白髯(はくぜん)の老人がいつも大きな花束をかかえて屡(しばしば)その家に出はいりしていたが...
堀辰雄 「三つの挿話」
...蜂の巣から出て来る蜂のようにあの人たちは出はいりしている」「樹? 森のわたしたちにあなた方は樹という名を与えています...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
...赤を着た五位の官人がまじりまじりに出はいりしていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ネコが出はいりできるくらいの穴(あな)があいていました...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...その人々が入り代り立代り出はいりしていた...
吉川英治 「上杉謙信」
...熊の出はいりしそうな戸をあけて...
吉川英治 「江戸三国志」
...召使が出はいりして...
吉川英治 「治郎吉格子」
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