...麦畑を縫いつつ出で来る...
芥川龍之介 「上海游記」
...海神の女豊玉姫の従婢出で来りしが...
高木敏雄 「比較神話学」
...蝉なくや小松まばらに山禿(はげ)たりなど例の癖そろ/\出で来る...
寺田寅彦 「東上記」
...第二回 一国の生活(総論)人間はただ生活せんがためにのみこの世に出で来たりたるものにはあらざるべし...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...文明の利器いまだ社会に出で来たらざるときにおいては...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...高野長英の『夢物語』出で来り...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...松平定信出で来るもあるいは難きを知る...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...唯今(ただいま)こゝに立出で来たらばいかならん...
樋口一葉 「あきあはせ」
...又も一(いつ)の苦悶は出で来(きた)りぬ...
福田英子 「母となる」
...またも一(いつ)の苦悶は出で来りぬ...
福田英子 「妾の半生涯」
... 妻にもと幾人(いくたり)思ふ花見かな破笠(はりつ)花見の中に交(まじ)りて行けば美人が綺羅(きら)を着飾りて沢山出で来る故に...
正岡子規 「俳諧大要」
...ある時獅出で来て吼声四十里に達したので人蟒を遣わすに...
南方熊楠 「十二支考」
...自分は動物園の鉄圏堅くてなかなか猛獣が出で来るべきにあらずと知悉すれど...
南方熊楠 「十二支考」
...山男何処よりとも無く出で来りて又蔵を負ひ...
柳田国男 「山の人生」
...二六 山男が町に出で来たりしことこれを要するに山にこういう人たちのいるということは...
柳田国男 「山の人生」
...其軽妙婉転たる文章も本(もと)是れ百錬千鍛の裏に出で来る也...
山路愛山 「明治文学史」
...驚きて迎へに出で来る継母御を玄関先に引捕へて動かせず...
夢野久作 「白くれない」
......
吉川英治 「新・水滸伝」
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