...お録もろとも急ぎ内より出で来りぬ...
泉鏡花 「活人形」
...里の方(かた)へ出で来つ...
巌谷小波 「こがね丸」
...海神の女豊玉姫の従婢出で来りしが...
高木敏雄 「比較神話学」
...吾が再び出で来るまでは...
高木敏雄 「比較神話学」
...わづか一兵卒(といつては失礼だけれど)を迎へるのに一村総出で来てゐる(佐賀市で出征兵士見送の時もさうだつた)...
種田山頭火 「行乞記」
...蝉なくや小松まばらに山禿(はげ)たりなど例の癖そろ/\出で来る...
寺田寅彦 「東上記」
...そもそもこの二個の機関は人生と同時に社会に出で来たり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...西欧の文明は粛々(しゅくしゅく)としてその新舞台に出で来たれり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...文明の利器いまだ社会に出で来たらざるときにおいては...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...格式を附与するの制すら出で来(きた)り...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...――と能(のう)がゝりの足どり怪しく明治卅二年十一月三日の夕方のそり/\新橋停車場の改札口を出で来れるは...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...供養(くよう)の卒塔婆(そとば)を寺僧にたのまむとて刺(し)を通ぜしに寺僧出で来りてわが面を熟視する事良久(しばらく)にして...
永井荷風 「礫川※[#「彳+淌のつくり」、第3水準1-84-33]※[#「彳+羊」、第3水準1-84-32]記」
...容赦なく且(かつ)乱暴に出で来る...
夏目漱石 「人生」
...又も一(いつ)の苦悶は出で来(きた)りぬ...
福田英子 「母となる」
...象出で来るに及びかの小男槍か弓矢を帯びよと人々の勧めを却(しりぞ)け...
南方熊楠 「十二支考」
...六十ばかりの人微妙に身を荘(かざ)り出で来り...
南方熊楠 「十二支考」
...下女は西洋皿にパンを載(の)せて出で来り...
村井弦斎 「食道楽」
...百二十年以前に於て利根水源(とねすゐげん)たる文珠(もんじゆ)菩薩の乳頭(にうたう)より混々(こん/\)として出で来(きた)り...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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