...夢徳寺(むとくじ)から弥勒菩薩(みろくぼさつ)の金像を背負って出で来た貫一の行手に...
海野十三 「奇賊悲願」
...病人を宿せる仮家より出で来たりけるとなん...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...そもそもこの二個の機関は人生と同時に社会に出で来たり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...かの反対者流をして二氏を指して民政の胎内より出で来たりたる近世のグラッカス〔ローマの民権家ティベリウス...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...徳川氏の天下は元亀(げんき)・天正(てんしょう)の胎内より出で来たりたるものなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...ゆえに芸術ようやく拙(つたな)くなりて堪能なるもの出で来たることまれなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...格式を附与するの制すら出で来(きた)り...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...またも一(いつ)の苦悶は出で来りぬ...
福田英子 「妾の半生涯」
...果物も培養の結果段々甘美(うま)いものが出で来るやうに成つたが...
正岡子規 「病牀六尺」
...象出で来るに及びかの小男槍か弓矢を帯びよと人々の勧めを却(しりぞ)け...
南方熊楠 「十二支考」
...自分は動物園の鉄圏堅くてなかなか猛獣が出で来るべきにあらずと知悉すれど...
南方熊楠 「十二支考」
...追い追いは出で来るならん...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...良(やや)ありてお登和が西洋皿へ御馳走を盛りて出で来る...
村井弦斎 「食道楽」
...今日はお登和嬢も出で来りて食卓に着きぬ...
村井弦斎 「食道楽」
...山男何処よりとも無く出で来りて又蔵を負ひ...
柳田国男 「山の人生」
...二六 山男が町に出で来たりしことこれを要するに山にこういう人たちのいるということは...
柳田国男 「山の人生」
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吉川英治 「新・水滸伝」
...梅干を含(ふく)むと雖も唾液(つば)遂(つゐ)に出で来(きた)らず...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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