...盲目の老人と共に出で来る...
芥川龍之介 「上海游記」
...銚子を手にして出で来れるは...
石井研堂 「元日の釣」
...夢徳寺(むとくじ)から弥勒菩薩(みろくぼさつ)の金像を背負って出で来た貫一の行手に...
海野十三 「奇賊悲願」
...病人を宿せる仮家より出で来たりけるとなん...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...かくの如き世に出で来るは...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...実に千八百三十年ブルボン朝の最後を遂げたる巴里(パリ)における七月の革命出で来りたる歳にして...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...――と能(のう)がゝりの足どり怪しく明治卅二年十一月三日の夕方のそり/\新橋停車場の改札口を出で来れるは...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...「狂言娘」は根津に「黒蜥蜴(くろとかげ)」は入谷の辺に「骨盗み」は目黒に住われたる事あるが故に出で来れるものなるべし...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...奥より出で来るもの見えたり...
中里介山 「大菩薩峠」
...容赦なく且(かつ)乱暴に出で来る...
夏目漱石 「人生」
...山の方を望めば草木靡(なび)き騒ぐ中よりまた火二つ出で来る...
南方熊楠 「十二支考」
...呪師羊の角もて呪したがなかなか出で来ぬから...
南方熊楠 「十二支考」
...創持つ足の快からぬところから出で来った馬鬼の話が諸国に多い(『山島民譚』一参照)...
南方熊楠 「十二支考」
...客至って饌(せん)を設くればすなわち出で来るは礼なり...
南方熊楠 「十二支考」
...今日はお登和嬢も出で来りて食卓に着きぬ...
村井弦斎 「食道楽」
...きわめて大なる男の顔は真赤(まっか)なるが出で来たれり...
柳田国男 「遠野物語」
...「出で来りし者は...
吉川英治 「三国志」
...源泉は岩罅(かんこ)より混々(こん/\)として出で来(きた)る...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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