...爰(ここ)まで出て来る元気がありゃア...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...そこの君の夢に出て来る景色は...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...この寂しさから生れ出て来るのだ...
薄田泣菫 「独楽園」
...羽前(うぜん)の三瀬から越後の村上あたりまで出て来る海岸路が涼しいところです...
田山録弥 「談片」
...意識は当然意識以外の存在に依存せねばならぬという必然性が出て来るのである...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...そのほかの手も連続して出て来る...
中里介山 「大菩薩峠」
...一日で立派に芽が出て来る...
中谷宇吉郎 「稲の一日」
...この頃の天体旅行の映画によく出て来る場面であるが...
中谷宇吉郎 「宇宙旅行の科学」
...漸く出て来ると、今度はまた「御話中」である...
中谷宇吉郎 「硝子を破る者」
...醒(さ)めぬ眼をわざと(みは)って座敷へ出て来ると迷亭が薩摩上布(さつまじょうふ)を着て勝手な所へ陣取ってしきりに扇使いをしている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...腹掻き切って出て来るという品ではございません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――窓からよく人の顔がひょいと出て来るのよ...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...遂(つい)には例の地方の有志者が国会開設請願なんて東京に出て来るような騒ぎになって来たのは...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...それが出て来るとまた他のが這入つて行く...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...嬢さん(言いながら奥から出て来る)仕度が出来ましたよ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...なにも出て来る筈はない...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...ヒョイと出て来るサア一大事じゃ……チャカポコチャカポコ……▼あ――ア...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...よほど有力な証拠が出て来るかも知れぬ...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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