...闇を吐き出だす如くなれど...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...ここにその骨(かばね)を掛き出だす時に...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...大徳の聖人を出だすを尊しとす...
大町桂月 「遊羽雜感」
...局外より侯を救ひ出だすの手段を取らむと欲するものゝ如し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...連れて逃げてくれ」とKは頻りに私を急かし出だす...
原民喜 「夏の花」
...道理において出だすべきはずのみならず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...かく無疵(むきず)なる聖賢を造り出だすべきや...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...工商の細事にいたるまでも政府より手を出だすの有様なれば...
福沢諭吉 「学問の独立」
...これ子(し)が俳諧の郷なり(略)蕪村はいかにして理想美を探り出だすべきかを召波に示したるなり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...この祭いつも卯の花くだしにて鶯(うぐいす)も老て根岸の祭かな修復成る神杉若葉藤の花引き出だす幣(ぬさ)に牡丹の飾り花車(だし)筍(たけのこ)に木の芽をあへて祝ひかな歯が抜けて筍堅く烏賊(いか)こはし不消化な料理を夏の祭かな氏祭(うじまつり)これより根岸蚊(か)の多き(五月十八日)十○前にもいふた南岳(なんがく)文鳳(ぶんぽう)二人の『手競画譜』の絵について二人の優劣を判じて置いたところが...
正岡子規 「病牀六尺」
...師伝家流に拘泥して毫も真意を出だす能はざりしにあり...
正岡子規 「古池の句の弁」
...真箇(しんこ)の万葉崇拝者をただ一人だに見出だす能はざるに失望し...
正岡子規 「墨汁一滴」
...是非なく紙を差し出だす...
南方熊楠 「失うた帳面を記憶力で書き復した人」
...真金の蔵を掘り出だす...
南方熊楠 「易の占いして金取り出だしたること」
......
三好達治 「間花集」
...後に図を出だすと云つてあるが...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「美術のことは門外漢だが」と断わって一言挨拶のはずがまずギリシャ文明から説き出だす...
山本笑月 「明治世相百話」
...騎馬によって内蒙古に出発する事実が記事になっているのを見出だすのであった...
吉行エイスケ 「地図に出てくる男女」
便利!手書き漢字入力検索