...風俗に関したる種目のみを取り出だし...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...無数の蜂が一時に鳴り出だしたる出来事である...
井上円了 「おばけの正体」
...水谷如水その携へたる寫眞機を取出だし...
大町桂月 「町田村の香雪園」
...そこから多量に瓦斯(ガス)が出だして...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...櫃より之を取り出だし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...それかの今日に存在する浄瑠璃(じょうるり)院本(まるほん)なるものは実に封建思想の産物にして実にその真相を描(うつ)し出だしたる明鏡なり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...別に新機軸を出だして政局の進轉を計らむとせり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...予算編製の創意を出だしたるものは大隈伯に非ずや始めて統計事業を成案し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...乃ち憲政党内閣が此の事情によりて遂に破壊せられ其の自然の結果として閣下の内閣を造り出だしたるも亦豈偶然ならむや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...その最も有力な弁護者を見出だしたかのように...
中里介山 「大菩薩峠」
...「十俵作り出だしたる米のうちより五俵の年貢を取らるるは百姓のために大なる御厄介なり」と...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...多数に見出だし得べきに非るなり...
正岡子規 「俳句の初歩」
...此一卷は萬葉の光彩を添ふると共に和歌界の光彩を添ふる者として余は特に之を抽(ぬ)き出だしゝなり...
正岡子規 「萬葉集卷十六」
...この斷案に斷案をかさねて出だしたる眞理は...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...あるいはその中(うち)にも契合点(けいごうてん)を見出だして...
森鴎外 「渋江抽斎」
...女の艶姿(えんし)嬌態(けうたい)を千万倍にして映じ出だした...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...などが尻(し)ッ尾(ぽ)を振(ふ)りながら餌(えさ)をあさりに出だした...
吉川英治 「神州天馬侠」
...漸くそれらしい二三軒の家を谷の向岸に見出だした...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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