...或る時は神を見出だし得んためには...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...アルコール的お祭的の国民性格を作り出だしたるに候らはざるか...
石川啄木 「渋民村より」
...袂(たもと)の中より一葉の写真を探り出だしぬ...
泉鏡花 「活人形」
...無数の蜂が一時に鳴り出だしたる出来事である...
井上円了 「おばけの正体」
...訴状を出だしけるに...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...自分に敬意を表する物のわかった人々を見出だしえないような...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...其後われら飛び出だし直ちに彼を捕ふべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...そを莫大に取り出だし父は償ひ致すべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...中ごろ同一事情の為に除外例を主張する二十七人組を出だし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...その時は帰る前日から熱が出だして...
夏目漱石 「それから」
...見馴(みな)れない変な宅(うち)の中に自分を見出だした...
夏目漱石 「道草」
...ゆえに百姓・町人は年貢・運上を出だして固く国法を守れば...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...ただ俳句十七字の小天地に今までは辛(かろ)うじて一山一水一草一木を写し出だししものを...
正岡子規 「俳人蕪村」
...理窟の上より割り出だしたる語にあらねばその意義甚だ複雑にしてかつ曖昧なり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...前(さき)の頃純金の鶏を掘り出だしける事あり...
南方熊楠 「十二支考」
...和歌浦辺の弁天の小祠の手水鉢より少々予見出だしたる以後見ることなし...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...あるいはその中(うち)にも契合点(けいごうてん)を見出だして...
森鴎外 「渋江抽斎」
...おほやけの紹介状を出だして東来の意を告げし普魯西(プロシヤ)の官員は...
森鴎外 「舞姫」
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