...そして最後に彼はおぬいさんにこの上なく深い愛と親しみとを持っていることをはっきり見出だした...
有島武郎 「星座」
...これを索(もと)め出だし...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...いろいろの本を取り出だしたり...
石川啄木 「詩」
...二 系図病人は苦痛を忍びて語り出だしぬ...
泉鏡花 「活人形」
...夕刻より海上へこぎ出だしたれど...
井上円了 「おばけの正体」
...六千有餘名の卒業生を出だしたる過去の成績...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...中ごろ同一事情の為に除外例を主張する二十七人組を出だし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...乃ち憲政党内閣が此の事情によりて遂に破壊せられ其の自然の結果として閣下の内閣を造り出だしたるも亦豈偶然ならむや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...小さな蓮の芽が出だしたけれども...
豊島与志雄 「蓮」
...イギリス年刊文学集が出だした頃のことで...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...東天は吐き出だしてゐる楽しい夕べのかのかをり...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...三把ばかり出だしけり...
萩原朔太郎 「花あやめ」
...「あ、煙が出だした、逃げよう、連れて逃げてくれ」とKは頻(しき)りに私を急(せ)かし出す...
原民喜 「夏の花」
...これを出だして安きものを買うべき銭なれば...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...此一卷は萬葉の光彩を添ふると共に和歌界の光彩を添ふる者として余は特に之を抽(ぬ)き出だしゝなり...
正岡子規 「萬葉集卷十六」
...前(さき)の頃純金の鶏を掘り出だしける事あり...
南方熊楠 「十二支考」
...王の屍見出だしつるをりの模様に...
森鴎外 「うたかたの記」
...私の家の隠居家に来ていた婆さんのことを思い出だした...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
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