...遂におのが一人の愛児をもさし出だして...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...無数の蜂が一時に鳴り出だしたる出来事である...
井上円了 「おばけの正体」
...下男が自ら薪木を天に向けて投げ出だし...
井上円了 「おばけの正体」
...その御手を取りて引き出だしまつりき...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...御懷より劒を出だし...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...死後間もなく第二の宗吾を出だし...
大町桂月 「宗吾靈堂」
...それかの今日に存在する浄瑠璃(じょうるり)院本(まるほん)なるものは実に封建思想の産物にして実にその真相を描(うつ)し出だしたる明鏡なり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...六千有餘名の卒業生を出だしたる過去の成績...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...森や野原から一度に青い芽が出だして...
豊島与志雄 「香奠」
...小さな蓮の芽が出だしたけれども...
豊島与志雄 「蓮」
......
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...痙攣(ひきつけ)はじめしその五体((たう))とばかりに投げ出だし...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集≪学校時代の詩≫」
...煙が鼻から出だした真最中に口を開(ひら)いた...
夏目漱石 「坑夫」
...「あ、煙が出だした、逃げよう、連れて逃げてくれ」とKは頻りに私を急かし出だす...
原民喜 「夏の花」
...ゆえに百姓・町人は年貢・運上を出だして固く国法を守れば...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...みんなの吹かしている煙草にむせて急に咳が出だしたので...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...理窟の上より割り出だしたる語にあらねばその意義甚だ複雑にしてかつ曖昧なり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...よく知っているから大丈夫でございますよ」とすぐにお米が門(かど)を出だしたので...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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