...あたかもわが国の各宗にて香台を出だし...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...一部と通じて破壊的な策動に出だしたのである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...首を車窓外に出だして見渡したるが...
大町桂月 「梅の吉野村」
...車をと言ひ出だしたれど...
大町桂月 「水戸觀梅」
...引き立てん計りに送り出だし...
高山樗牛 「瀧口入道」
...そを莫大に取り出だし父は償ひ致すべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...豫算編製の創意を出だしたるものは大隈伯に非ずや始めて統計事業を成案し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...別に新機軸を出だして政局の進転を計らむとせり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...この邸の裏門から驀然(まっしぐら)に走り出だした宇治山田の米友は...
中里介山 「大菩薩峠」
...痙攣(ひきつけ)はじめしその五体((たう))とばかりに投げ出だし...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集≪学校時代の詩≫」
...およそ我が国の学者として大いに資産を作り出だしたるものを見ず...
福沢諭吉 「慶応義塾学生諸氏に告ぐ」
...その鯨の真上ばかりに一塊(いっかい)の雲ある処を描き出だして...
正岡子規 「人々に答ふ」
...又糖が出だして夜安眠出来なくなって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あるいはその中(うち)にも契合点(けいごうてん)を見出だして...
森鴎外 「渋江抽斎」
...式なればえも隠さで出だしたるなどを...
森鴎外 「文づかい」
...おほやけの紹介状を出だして東来の意を告げし普魯西(プロシヤ)の官員は...
森鴎外 「舞姫」
...論戦若し危きに及べば所謂横紙破りの我慢をも言出だしき...
山路愛山 「透谷全集を読む」
...東京劇場の中央の位置に人々は彼女を見出だした...
吉行エイスケ 「女百貨店」
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