...房枝の出し物は、もともと小馬ポニーを使って、身軽な馬術をやるのが一座の呼びものになっていたが、そのポニーは、雷洋丸とともに、太平洋の底に沈んでしまった...
海野十三 「爆薬の花籠」
...同じ土地(ところ)で同じ出し物を繰返すなどは余り気の利いた話でもなかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...近頃見物がこれまでの出し物に飽きて来たところから...
薄田泣菫 「茶話」
...ある時この人の一座で出し物の名はわすれたが...
薄田泣菫 「茶話」
...出し物は、「助六(すけろく)」漱石(そうせき)の「坊ちゃん」それから「色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ)」...
太宰治 「正義と微笑」
...出し物は、「勧進帳(かんじんちょう)」「歌行燈(うたあんどん)」「紅葉狩(もみじがり)」...
太宰治 「正義と微笑」
...そのホヤのガラスの一片を前歯で噛み折りそれをくちびるの間に含んで前につき出し両手を広げて目をむき出し物すごいみえをきった...
寺田寅彦 「柿の種」
...もし彼があらゆる劇場の出し物を知り...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...カルメンは二番目の出し物で八時に開幕となっていたのですが...
平林初之輔 「華やかな罪過」
...掘り出し物だと思っていた...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...四階で十月の出し物について打合せる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...兎に角第一回公演としては出し物を誤った...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...出し物のことは何も言わなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...今これを化石として使う時は「掘り出し物」という名詞と成る...
牧野富太郎 「植物記」
...菊之丞一座といっても、見込んでいるのは、艶名を謳(うた)われている女形(おやま)雪之丞の舞台で、それゆえ、出し物も、もっぱらこの青年俳優(わかおやま)の芯に出来るような台本が選ばれた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...客のほうで掘出し物を覘(ねら)い...
山本周五郎 「末っ子」
...すぐすらすらと出し物をいった...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
...出し物が全部終演になると...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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