...山地の中に小さな凹地があった...
...雨水がたまっている凹地を見つけた...
...地図を見ながら、凹地を巡るハイキングをするつもりだ...
...土砂崩れによって、道路に大きな凹地ができた...
...古い城壁には、石灰岩の凹地が多数見られた...
...郷里の寺の傍の凹地で見付けた夢も見た...
石川啄木 「郁雨に與ふ」
...凹地(くぼち)の底の村を瞰下した...
石川啄木 「赤痢」
...これを左へ転廻せしめ巧みに凹地及び小丘阜を利用しつつ我が企図を秘匿してロベチンス村に入り...
石原莞爾 「戦争史大観」
...夕食を食べたその凹地(くぼち)から躓(つまず)きながら手探りして出た時には...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...谷の奥の八幡平(はちまんだいら)と云う凹地(くぼち)に炭焼きの部落が五六軒あって...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...袋(ふくろ)の奥のような凹地(くぼち)の...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...隠れた凹地に足をとられて...
田畑修一郎 「石ころ路」
...雑草を全部取片付けて見ると楕円形の摺鉢形の凹地であることが判明した...
知里真志保 「あの世の入口」
...静けきに散る木の葉!あわれ日影の凹地(くぼち)へ表か?……裏か?……明日(あす)知れぬ幸(さち)を占うことなかれ...
豊島与志雄 「野ざらし」
...山の手にては四谷津の守なる芸者家町の凹地に銘酒屋七...
永井荷風 「桑中喜語」
...この小さな凹地へまいもどって...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...その絵を描いてゐる時のこと――私は七郎丸と称ふ漁家の家号がくゞり戸の障子に筆太に誌してあるその友達の家が撥釣瓶(はねつるべ)のある竹籔の傍らをまはつて突当りの凹地の日溜りに...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...凹地づたひに崖下に降りて石垣と石垣にはさまれた露地を駆け抜けようとすると...
牧野信一 「泉岳寺附近」
...その凹地のまん中に坐りこみました...
夢野久作 「死後の恋」
...私はその凹地のまん中でいく度もいく度も身を伏せて四方(あたり)のどこからも見えないことを...
夢野久作 「死後の恋」
...その大崖の凹地一面が...
吉江喬松 「山岳美觀」
...初めは大崖の凹地の中だけに煙は渦をまいてゐたが...
吉江喬松 「山岳美觀」
...凹地の中では、所々に火の立つてゐるのが、見えるが、煙はもうすつかり逃げ出して、大崖全體が眞黒な恐しい光景になつてしまつた...
吉江喬松 「山岳美觀」
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