...今度こそ阿Qは凹垂(へこた)れたと...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...最初は軟い餅でも突いたかのようにグッと凹(くぼ)みができるが...
海野十三 「振動魔」
...地続きになつてゐる凹(くぼ)みの水溜(みづたまり)を埋めてゐ...
相馬泰三 「新らしき祖先」
...こういう状態の水の作用はすべての凹凸(おうとつ)を平坦化するものである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...小徑をへだてて大小凸凹の岩がならび...
太宰治 「逆行」
...凹(くぼ)んだものゝ中にも『自然』を求めた...
田山録弥 「小説新論」
...わずかな高低凹凸(おうとつ)の複雑に分布した地面の水準測量をするのに...
寺田寅彦 「藤棚の陰から」
...わが右舷のかたに当たって見える――島は火山岩の凹凸(おうとつ)線をなし...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...両方をつなぐ横棒はオーアンからブレーヌ・ラルーへの凹路(おうろ)である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...鉄道線路に凹凸(おうとつ)が出来て汽車が走れなくなる...
中谷宇吉郎 「寺田先生の追憶」
...鋭い輪廓と細い小凹凸は第4図(第1図版)に見られる如くである...
中谷宇吉郎 「雪」
...じめじめした凹地の中に沈み...
西尾正 「墓場」
...今日の文化がもっている凹みの一つである女らしさの観念をこちらから把んで...
宮本百合子 「新しい船出」
...凹巷の詩には「絃※潮来夕...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...凹巷は「堂上散書帙...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...凹巷は「命駕我欲西...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...頬ペタの大きく凹んだ処を押えてシクシク泣いています...
夢野久作 「黒い頭」
...ふと前に見たトラックの車体の重力が凹んだ一輪のタイヤに向って傾いた風景を思い出した...
横光利一 「旅愁」
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