...犬牙状を爲して凸凹錯綜甚しく...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...それが凹(くぼ)んで下(さが)つたとき地割(ぢわ)れが閉(と)ぢるようになつたものと考(かんが)へた...
今村明恒 「地震の話」
...ぐっと凹んでいた...
梅崎春生 「狂い凧」
...私は凹面鏡にうつる自分の顔に...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...額の下に眼を凹ませて立つてゐるのは甚だ美でない...
高村光太郎 「能の彫刻美」
...眼の下あたりに凹(くぼ)みがあったり...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...(16)Osr-kot〔オそコッ〕(尻の・凹み)(17)I-m-nit〔イまニッ〕(それを・焼いた・串)...
知里真志保 「あの世の入口」
...此の凹地の北側は一個所だけ少し低くなっている...
知里真志保 「あの世の入口」
...その凹みは、時としては頻りに色を変えることがあったし、また何か微かな脈搏のようなもののために折々拡がったり縮まったりした...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...暗い凸凹を平気に飛び越して行く...
夏目漱石 「坑夫」
...凹(くぼ)んだ頬っぺたをぼりぼり掻(か)き出した...
夏目漱石 「坑夫」
...この建物は、凹字(おうじ)形になって、鉄筋コンクリートの城塞風の設計で、正面――即ち、凹字形の底部――は、本屋(おもや)で、表側全部と裏の二階は、行方(ゆくえ)不明になった主人春山昇が使用し、凹字形の右翼は、陽子と父、左翼は浩一郎とその母が借り受け同じ棟続きながら、呉越というと古めかしく聞えますが、手っ取早く言えば敵同志のように暮して居たのでした...
野村胡堂 「古銭の謎」
...厳粛で悲しげなひどく凹凸の多い顔から射す灰色の輝きが...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...二に「凸凹ロマンス」...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...凹んだ天鵞絨の肱かけ椅子との間を行つたり來たりしてゐた...
堀辰雄 「プルウスト雜記」
...一向に凹まされなんぞはしない...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「墓地へゆく道」
...凹巷の詩には「経過従此数...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...日乗はそれだけで凹んではいなかった...
和辻哲郎 「鎖国」
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