...処々にぶざまな凹(くぼ)みを見せていた...
梅崎春生 「日の果て」
...凹面鏡の恐怖なれば...
江戸川乱歩 「鏡地獄」
...断崖の凹凸が殊に烈しくて...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...凹んだ所へ水が溜り...
丘浅次郎 「人類の将来」
...袋(ふくろ)の奥のような凹地(くぼち)の...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...(之を錘り石と呼ぶ)(第四)質(しつ)の粗(あら)き丸石にして凹所(おうしよ)を有する者...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...凸凹した頂は雪のまだら模様がついている...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...下が三尺の戸棚になってる床あきで凹み...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...凹みによろめいて走った...
直木三十五 「南国太平記」
...「一体この湯は何に利くんでしょう」と手拭を畳(たた)んで凸凹頭(でこぼこあたま)をかくした男が一同に聞いて見る...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...大理石さえが愛嬌を見せて凹む程であった...
松永延造 「職工と微笑」
...あとは流し口のついた凹みだけというのを見たことがありました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その男の凹(へこ)んだ眼の底に...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...人波がその凹(へこ)んだ空間へ...
横光利一 「上海」
...彼女は大きな流るゝ波の凹みの一つへ衝き込まれたが...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...灯影(あかり)は凹(へこ)んだ傷口の底まで届き...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ポツポツの凹凸があったり……...
蘭郁二郎 「足の裏」
...明日はぺこんと凹むに違いない...
蘭郁二郎 「魔像」
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