...わが眼界に遠くの山々が真白にいかにも地球のしわのごとく凸凹を見せて...
板倉勝宣 「五色温泉スキー日記」
...指先で押しても凹まないくらいだった...
犬田卯 「米」
...脳の後頭部が削(そ)いで取つたやうに凹(へこ)んだ頭をした兵卒の一人があつた...
薄田泣菫 「茶話」
...これは凹面レンズだけれど...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...住居ノ敷ヲ堀リ凹ム...
坪井正五郎 「石器時代總論要領」
...聲を發する毎に臍凹み頭腦は腫張して頗る畸形なりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...口元に指で押したような凹みが寄って...
豊島与志雄 「月明」
...「凸凹ロマンス」と「大番頭」を立つ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...オーク材製の古風な聖職者席も凹んでいる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...その凹地を用水池にしたので小湖が出来たので...
正木不如丘 「釣十二ヶ月」
...凹巷は「命駕我欲西...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...凹(くぼ)んだ眼でマジリマジリと小女の顔色を見ていたが...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...ポコンと凹(へこ)んでいるのを見つけました...
夢野久作 「黒い頭」
...入口に敷き詰められた赤煉瓦の真中の凹んだ処には...
夢野久作 「暗黒公使」
...彼女は大きな流るゝ波の凹みの一つへ衝き込まれたが...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...みんな婆羅門(ばらもん)の行者みたいに目を凹(へこ)ましていた...
吉川英治 「醤油仏」
...近づいて苔の凹(くぼ)みを探って見ると...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...かつて河だったものの凹んだ影が不規則なリボンのようにその台地を横切っていた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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