...――凹(くぼ)みの埓(かこひ)の中に寝て...
石川啄木 「詩」
...凹みたる汝の眼中に浮ぶ推察の涙一滴は万人の同情に勝る刺激なり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...なにげなく凹面鏡を覗いて見ますと...
江戸川乱歩 「鏡地獄」
...さわるとぺこんと凹(へこ)みそうな...
谷譲次 「踊る地平線」
...肉の落ち凹(くぼ)んだ顔の方々に深い影が出来て...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...よく拭き込んだ板敷の床は凸凹だらけの土間に変り...
寺田寅彦 「雑記(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...行ってみよう」私達はじめじめした凹地を越えて...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」
...眼のうちが凹んで...
豊島与志雄 「孤独者の愛」
...その両膝(ひざ)の間の長衣の凹(くぼ)みに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...少し凹んだ小さな眼...
豊島与志雄 「反抗」
...彼の前数歩の所に、凹路の中に、死骸の堆積(たいせき)がつきている所に、それらの人と馬との折り重なった下から指を広げた一本の手が出ていて、月の光に照らされていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...さて觀想の目指す所は客體面の凹凸を矯正して純然たる平面に還元するに存する...
波多野精一 「時と永遠」
...客體面の凹凸波動は跡を絶ち...
波多野精一 「時と永遠」
...韓凹巷(かんあふこう)は「依然旧書院...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...発程の日には凹巷が送つて宮川の下流...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...一行は霞亭、凹巷、敬軒、子文の四人である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...少し凸凹(でこぼこ)のある鏡のようになっていて...
森鴎外 「かのように」
...凹(へこ)んだ鑵や...
横光利一 「上海」
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