例文・使い方一覧でみる「処女性」の意味

...そうしてこの処女性に就いての生田氏の単純な考へが食べると云ふ目前に迫つた要求との争闘になつた...
伊藤野枝「貞操に就いての雑感」

...予（あらかじ）め貴女の処女性反撥力（しょじょせいはんぱつりょく）といったようなものを験（ため）しておきたかったのです」帆村は... 予め貴女の処女性反撥力といったようなものを験しておきたかったのです」帆村はの読み方
海野十三「什器破壊業事件」

...処女性の美しさとは... 処女性の美しさとはの読み方
太宰治「人間失格」

...それがつまり処女性というやつだ！　これがつまり白紙の心というやつだ！』ときどき...
ドストエーフスキイ米川正夫訳「地下生活者の手記」

...この処女性の喪失を指す時に於てのみ至当である... この処女性の喪失を指す時に於てのみ至当であるの読み方
豊島与志雄「野に声なし」

...処女性を失い一の型に囚われた芸術家は... 処女性を失い一の型に囚われた芸術家はの読み方
豊島与志雄「野に声なし」

...健康、青春、名誉、うら若き肉身の初心なる聖（きよ）き羞恥（しゅうち）、情操、処女性、貞節など、すべて魂の表皮は、手段を講ずる模索によって、汚賤（おせん）に出会いそれになれゆく模索によって、悲惨なる加工を受くる... 健康、青春、名誉、うら若き肉身の初心なる聖き羞恥、情操、処女性、貞節など、すべて魂の表皮は、手段を講ずる模索によって、汚賤に出会いそれになれゆく模索によって、悲惨なる加工を受くるの読み方
ビクトル・ユーゴー　Victor Hugo 豊島与志雄訳「レ・ミゼラブル」

...それは二つの処女性が理想のうちにおいてなす得（え）も言えぬ最初の抱擁だった... それは二つの処女性が理想のうちにおいてなす得も言えぬ最初の抱擁だったの読み方
ビクトル・ユーゴー　Victor Hugo 豊島与志雄訳「レ・ミゼラブル」

...その潔（きよ）い処女性を通して... その潔い処女性を通しての読み方
ビクトル・ユーゴー　Victor Hugo 豊島与志雄訳「レ・ミゼラブル」

...恥を知ることの多い処女性の多分を認めるほど... 恥を知ることの多い処女性の多分を認めるほどの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...未開の地には未開の処女性があって... 未開の地には未開の処女性があっての読み方
中里介山「大菩薩峠」

...最初の美なぞもうないくせに！そして御身が処女性を... 最初の美なぞもうないくせに！そして御身が処女性をの読み方
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー　Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳「ランボオ詩集」

...二十一歳になってようやく「処女性」を完成したのかも知れません...
野村胡堂「奇談クラブ〔戦後版〕」

...ダイアナの永遠の処女性を護るために……」「え？」「告げ得られるものなれば他人に告げて見よ...
牧野信一「ダイアナの馬」

...「人魚が処女性を失はうとしてゐるぞ... 「人魚が処女性を失はうとしてゐるぞの読み方
牧野信一「まぼろし」

...既に処女性を失つた晩だと... 既に処女性を失つた晩だとの読み方
牧野信一「まぼろし」

...飽くまでも自分達のダイアナの処女性を守らうと誓ひ合つてゐたのだ...
牧野信一「まぼろし」

...その処女性を失わしむることあり（聖アウグスティヌス）... その処女性を失わしむることありの読み方
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ　Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳「モンテーニュ随想録」

「処女性」の読みかた