...処々に泥土さへ着きて...
石井研堂 「元日の釣」
...処々に現れた洋風の建築物(たてもの)は...
石川啄木 「漂泊」
...処々に脊を出してゐる黒い岩の辺(ほとり)などには...
石川啄木 「道」
...露地の処々(ところどころ)から...
泉鏡花 「薄紅梅」
...処々に赤いものがついているというのです...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...処々に禿山のある岬が見えますね...
大阪圭吉 「死の快走船」
...処々より雪かこひの丸太あるひは雪垂(ゆきたれ)とて茅(かや)にて幅八九尺広(ひろ)さ二間ばかりにつくりたる簾(すだれ)を借(かり)あつめてすべての日覆(ひおひ)となす...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...覊旅(きりょ)の歌の処々にみうけた気がするし...
田中英光 「さようなら」
...* プラトンはその学問――ディアレクティケー――を処々に於てほぼこのように述べている(その代表的なものは例えば『ソフィステース』235 D)...
戸坂潤 「科学方法論」
...処々に切り張りがしてあった...
豊島与志雄 「反抗」
...ただ処々にチラホラと...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...玩具のやうに小さい処々に錆の出てゐる点字機が載つてゐた...
牧野信一 「悪筆」
...あの長い歌詞の処々を口吟んで見ると...
牧野信一 「変装綺譚」
...その形体処々功能多き事鼠に逾(こ)えたる物なしと賞賛した(『大和本草』一六)...
南方熊楠 「十二支考」
...大根などと共に煮て食う風も処々にある...
柳田国男 「年中行事覚書」
...実歴風に処々の合戦や旅行を説くことは...
柳田国男 「山の人生」
...同時に左右の踵(かかと)に処々靴ズレが出来たらしくヒリヒリと痛みだしたのを感じた...
夢野久作 「冥土行進曲」
...その塔の処々には小さな窓があって...
夢野久作 「雪の塔」
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