...次第に処々の別荘から人が都会へ帰るようになった...
レオニイド・アンドレイエフ Leonid Andrejew 森鴎外訳 「犬」
...処々に泥土さへ着きて...
石井研堂 「元日の釣」
...重く湿ツた死骸(しにがら)が処々に散らばツて...
石川啄木 「漂泊」
...処々足がかりの段のある坂を縫って...
泉鏡花 「悪獣篇」
...処々裂け破れて肩や腰の辺(あたり)には...
泉鏡花 「活人形」
...そして処々に一かたまりの五月(さつき)や躑躅(つつじ)が...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...この作の処々に現れて微妙な効果を収めていることは...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...(かしわ)の大木が処々に立つ外は...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...玩具のやうに小さい処々に錆の出てゐる点字機が載つてゐた...
牧野信一 「悪筆」
...また「先生」の性格も「私」自身の態度も処々に現されてゐる如く説明的に陥らずに...
牧野信一 「海浜日誌」
...柄の処々に金などが巻いてあるから相当なものだらうと思つて持ち出して来たよ...
牧野信一 「南風譜」
...E. rutaecarpaBenth. の方は徳川時代に我国に来て今処々にこれを見...
牧野富太郎 「植物記」
...千鳥の名所は何処々々(どこどこ)に限り...
正岡子規 「古池の句の弁」
...三宝寺(さんぽうじ)池を始め昔大きかった沼が処々にある...
柳田國男 「地名の研究」
...かれらの休憩のために処々に置いてあった...
柳田国男 「母の手毬歌」
...呑み節を叮嚀に直した墨の痕跡と胡粉(ごふん)の痕跡が処々残っている極めて読みづらい本であった...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...処々にはつまらない絵なぞが書いてあります...
夢野久作 「白椿」
...処々(ところどころ)は意味が通じないらしく二三度読み返した処もあった...
夢野久作 「暗黒公使」
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