...その猿が何処をどうしてこの御所まで...
芥川龍之介 「地獄変」
...金持達の蹂躙する処となつて...
石川三四郎 「吾等の使命」
...居処(いどころ)って奴は案外人間を束縛するもんだ...
石川啄木 「一利己主義者と友人との対話」
...其処の小山の松林の上を越して...
田中貢太郎 「雁」
...何処を見ても雪ばかりの広い荒漠とした野原の中の停車場が見えるかと思うと...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...その場処そのものが誤訳である...
戸川秋骨 「翻訳製造株式会社」
...――処が更に、前に私は、論理学がカントからヘーゲルを経てマルクス・エンゲルスに至ることによって、弁証法となった次第を述べておいた...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...実はやがて一切の経済的・政治的・社会的・文化的・愚衆の概念をば産み出す処の...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...其処へ谷山が来合せた...
豊島与志雄 「神棚」
...拠処なく留守の白井は一人縁側に腰をかけ...
永井荷風 「来訪者」
...これも年に於ては不足のない妙齢の処女...
中里介山 「大菩薩峠」
...何処かでしーん、しーんと不思議な音が続いた...
原民喜 「童話」
...まだ以前の習慣が何処かに残ってゐるやうで...
原民喜 「蠅」
...「イヤ如何(どう)して此処(ここ)に居るか...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...今朝になつてグリツプが此処に忍び込むといふ筈は有り得なからう――」「それはさうだ...
牧野信一 「鸚鵡のゐる部屋」
...わたくしが此処にいるではございませんの」女はそっと微笑した...
山本周五郎 「風流太平記」
...さもなければ大久保と此処と...
山本周五郎 「風流太平記」
...身は何処にありや...
吉川英治 「随筆 新平家」
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