...此(この)境遇に処せしむるに小心なる臆病なる慈悲心ある――勇気なく独立心に乏しき一個の人物を以(も)つてし...
石橋忍月 「舞姫」
...何処からともなく又数多(たくさん)の鼠が出て...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...何処の学校出られたのんか...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...其処(そこ)にこれから発(た)たうとする一家族が船の準備の出来る間を集つて待つて居た...
田山花袋 「朝」
...此処まで来てゐながら...
田山録弥 「海をわたる」
...方法概念の運動自身が之を説明した処である...
戸坂潤 「科学方法論」
...夫は人々が日常生活に於ていつも直接に使用している処の空間の概念であり...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...という判り切った処から導かれる...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...処が最初に決めた通り...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...私は何処へも行きたくなかった...
豊島与志雄 「未来の天才」
...「あの子(こ)は何処(どこ)へ行(い)ったの?」とききました...
グリム 中島孤島訳 「杜松の樹」
...夜、寝てしまうのがおしくて、暗い部屋の中でじっと目を開けていると、溝の処だろう、チロチロ……虫が鳴いている...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...今朝早く何処かへ出掛けました...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...姉さん(肩を押えて)此処んとこの...
三好十郎 「疵だらけのお秋(四幕)」
...お前を迎へるのに昨日から此処に立つて待つてゐたわな...
三好十郎 「妻恋行」
...私には構わずに行きたい処へは行くがよいと言うと...
柳田國男 「どら猫観察記」
...その他の処へ行くと余程気を付けないと学生とは気付かない位である...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...まつたく其処の土堤を埋めて燃えひろがる様に咲いて行つた...
若山牧水 「村住居の秋」
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