...彼処(あそこ)に大きい煉瓦造りが見える...
石川啄木 「札幌」
...またしても自動電話に入ってお宮の処に電話を掛けて見る...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...処が治安を妨害すべき流言浮説というものが又判らないものなのだ...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...従ってそれに基き又それのためにする処の世界直観=世界観は...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...併しロッツェの云い現わす処は直観空間が必然的に三次元でなければならぬということに外ならない...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...何処かに本当の選択が残されてる筈だった...
豊島与志雄 「理想の女」
...日本は永久自分の住む処...
永井荷風 「深川の唄」
...あたしを何処かへ連れていってやろうなんて考えはからっきし持ったことがないんだからねえ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...処女が示す哀憐の様子を作つて...
平出修 「瘢痕」
...此処らで自分の愚劣を悟る所だろうが...
二葉亭四迷 「平凡」
...対手(あいて)は何処(どこ)にでもいる...
室生犀星 「舌を噛み切った女」
...平八郎の母兄 捕はる白井彦右衛門 孝右衛門倅 大和に往く途中捕はる橋本氏ゆう 実は曾根崎新地茶屋町大黒屋和市娘ひろ 京都にて捕はる美吉屋つね 五郎兵衛妻 自宅にて捕はる次に左の三人は追放に処せられた...
森鴎外 「大塩平八郎」
...午後は日送りといって西の方へあるいて行く処もあれば...
柳田国男 「年中行事覚書」
...(F・O)S=長屋の表其処まで三次送って来た...
山中貞雄 「恋と十手と巾着切」
...よくいって一生此処に押籠められているか...
山本周五郎 「風流太平記」
...君が調べ上げて吾輩の処へ持込んで来るのを実は待っていた訳だ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...其処(そこ)は翁の書斎と客室(サロン)とを兼ねた室で...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...平時の処世に細心でなければ危ないぞ...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索