...凡て此等のことは未だ俺の中に生成せざるものの――未だ俺の中に實現せざる價値の羞恥に比べれば固より何者でもない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...其數凡そ六十...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...それは凡ての人である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...それは求めるまでもなく凡ての生活に連續(コンテイニユイテイ)のないものはないと答へるかも知れない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...『平凡』の予告が現われた時...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...凡ての神話的精霊は...
高木敏雄 「比較神話学」
...また平凡な主観で...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...そういうわけであるから現代の読者にはあまりに平凡な尋常茶飯事(じんじょうさはんじ)でも...
寺田寅彦 「自由画稿」
...凡そそう云った存在からの哲学的分泌物――夫が如何に根本存在と呼ばれようとも――に就いての理論が...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...凡そ常識の否定など...
戸坂潤 「思想としての文学」
...其処に映ずる凡ての物象は溌溂たる生気に覚醒(めざ)むる...
豊島与志雄 「蠱惑」
...門(かど)の柱に札をはりしより大凡(おほよそ)三月ごしにも成けれど...
樋口一葉 「うつせみ」
...凡ての有能な人間は相互の関係に立つべきである...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...凡そあらゆる藝術が...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...凡そ歌――短歌といふものは...
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
...)」全巻凡(おほよそ)四十九頁(けつ)である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...凡(すべ)てそれらの動作は易しく見えても微妙な働きである...
柳宗悦 「樺細工の道」
...その凡情(ぼんじょう)をさまざまに想いめぐらしたにちがいない...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??