...併しこれは凡て他人の注目を惹く地位に立つ者の必ず拂はなければならぬ税金である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...凡ての獨創的の人は...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...年長の友達は殆ど凡て...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...凡て水の清浄作用の神格化なるが如し...
高木敏雄 「比較神話学」
...平凡な生活者の生活のほうが...
高見順 「いやな感じ」
...電子の存在は凡ての素人にとって実験的に証明され得るであろう...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...国民は凡て軍人に還元される...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...夫は凡そ言論という観念にはつきものの先天的に見出されるただの名目上の自由に他ならないのであって...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...殆んど凡て科学乃至理論に関するものに限定されていた...
戸坂潤 「認識論としての文芸学」
...凡てに無関心に伸び伸びと振舞っていた...
豊島与志雄 「黒点」
...いわば凡俗の迷信と多数の横暴に反抗して...
中里介山 「大菩薩峠」
...船中の憤懣(ふんまん)もハンガー・ストライキも凡て忘れてしまって...
中島敦 「環礁」
...凡ゆる力を惜まずに此工場で働くことに依つて...
牧野信一 「寄生木と縄梯子」
...凡ての費用を貴院から仰いでいる由を承知して...
松永延造 「ラ氏の笛」
...凡そ此順禮は國所によりて變る習もおはすべけれど...
三田村鳶魚 「女順禮」
...主要なほとんど凡てを網羅し得たから...
柳宗悦 「現在の日本民窯」
...非凡な質だと褒めておられた...
山本周五郎 「花も刀も」
...われら凡愚煩悩(ぼんのう)の大衆生(だいしゅじょう)のために...
吉川英治 「親鸞」
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