...凡(およ)そ眞(しん)の化物(ばけもの)といふものは...
伊東忠太 「妖怪研究」
...『平凡』に「……ポチが私に対(むか)うと……犬でなくなる...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...凡ての様子が物さびしく...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...何かしら凡てを知りたいという慾望とで思い迷った揚句...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...凡そ半里にして達す...
大町桂月 「町田村の香雪園」
...之は恰も自然の現実そのもの――決して単にその可能態だけではなく――を凡て機械的因果律によって説明することを使命としている機械的因果律の Abgeschlossenheit(完全性)という要求と...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...ただ日常語はこの常識語を極めて常識的に無責任に利き目を計量しないで凡庸に習慣的に濫用するだけであって...
戸坂潤 「思想としての文学」
...皮肉な調子の平凡な感想になっている...
豊島与志雄 「道化役」
...気の置けない――場合によっては凡てを打明けてもいい――村田と二人きりで...
豊島与志雄 「反抗」
...凡(およそ)芸術の制作に関するや...
永井荷風 「江戸芸術論」
...平岡の凡(すべ)てが...
夏目漱石 「それから」
...寄生木のある枝までは凡そ二丈も昇らなければならなかつた...
牧野信一 「寄生木と縄梯子」
...極く平凡なものか...
松永延造 「職工と微笑」
...何かのことに触れては平凡な娘ではなさそうであると心の動いて行くことはないのではなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...日々の生活こそは凡(すべ)てのものの中心なのであります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...現在職工は凡そ千人働いているといわれる...
柳宗悦 「野州の石屋根」
...それは平凡な田舎の一老婆でしかない...
吉川英治 「三国志」
...目のないほどな凡愛(ぼんあい)をもっている人はない...
吉川英治 「新書太閤記」
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