...新しい三色緞子(さんしょくどんす)の几帳(きちょう)が下っている...
芥川龍之介 「野呂松人形」
...几帳面に整理されてありました...
伊藤野枝 「背負ひ切れぬ重荷」
...また存義、移竹、几圭、也有の徒は蕪村の友人もしくは先輩で、安永、天明の復興期を導く上にそれぞれ功労のあった人々であります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...そこから裏庭の方へ往くと二人の武士が床几(しょうぎ)に眠っていた...
田中貢太郎 「赤い土の壺」
...床几(しやうぎ)に腰を掛け...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「直き出来ます?」女客は少し床几からのり出すようにして...
「赤い貨車」
...几帳(きちょう)の垂帛(たれぎぬ)の縫開(ぬいあ)けから手で外へかき出した髪のあまりのみごとさにしばらく鋏の手を動かすことはできなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「歳乙亥、余※役江戸邸、一日趨白川老公招飲、酒間公手親折梅一枝、又作和歌并以賜余、余捧持而退、置于几上、翌日隣舎郎来云、賢侯之賜、宜接換移栽故園、不容徒委萎※、余従其言、及帰留托友人石子道、以佗日郵致、越戊寅春、余在京、会備中人小野梅舎至自江戸、訪余僑居、携一盆卉、視之乃曩所留者也、余驚且喜、梅舎与余、無半面之識、而千里帯来、其意一何厚也、既帰欲遺一物以表謝意、至今未果、頃友人泉蔵来話及其事、意似譴魯皐、因先賦此詩...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...案外金銭勘定に几帳面だった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あの者たちのこのうえもない記念になることでしょう」そう云いながら真名女が床几から立ちあがったとき...
山本周五郎 「日本婦道記」
...すぐ信玄の床几の前にひざまずいた...
吉川英治 「上杉謙信」
...ヤ? ……あの音」つづいて将軍家も床几(しょうぎ)を立つ...
吉川英治 「江戸三国志」
...すぐに審判(しんぱん)の床几(しょうぎ)にいた鐘巻一火(かねまきいっか)の口から...
吉川英治 「神州天馬侠」
...その手をひどく几帳面(きちょうめん)に膝へかさねて...
吉川英治 「新書太閤記」
...その信長の床几(しょうぎ)を繞(めぐ)って...
吉川英治 「新書太閤記」
...そしてすぐ床几をたたませて...
吉川英治 「新書太閤記」
...几帳(きちょう)を立てて...
吉川英治 「源頼朝」
...床几(しょうぎ)に居眠っていた雇人(やといにん)の小女へ訊いた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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