...生きて世に人の年忌や初茄子(はつなすび)几董自分は大病をしてほとんど死ぬところであった...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...その茶店の床几は...
太宰治 「乞食学生」
...樹明君はそこらの床几に寝ころび...
種田山頭火 「行乞記」
...司馬遷は几(き)に凭(よ)ったまま惘然(ぼうぜん)とした...
中島敦 「李陵」
...その下一寸二三分離して描いた二の字は几帳面な字画で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...卑怯者ッ」床几を廻って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あそこのあの床几に掛けている女」といい...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...私は困って几帳(きちょう)を引きよせて...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...その手紙に几帳面な署名がなかつたら...
堀辰雄 「麥藁帽子」
...蕪村の俳諧を学びし者月居(げっきょ)、月渓(げっけい)、召波(しょうは)、几圭(きけい)、維駒(これこま)等皆師の調を学びしかども、独りその堂に上(のぼ)りし者を几董(きとう)とす...
正岡子規 「俳人蕪村」
...源氏はそばへ来て薄物の几帳の垂(た)れを一枚だけ上へ上げたかと思うと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...几帳(きちょう)などは横へ引きやられて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...床几へ腰かけている...
吉川英治 「上杉謙信」
...阿能十のさす一つの床几(しょうぎ)へ...
吉川英治 「大岡越前」
...その後の床几(しょうぎ)へ腰かけて...
吉川英治 「三国志」
...しばし御門前を床几(しょうぎ)の場に借用したい...
吉川英治 「私本太平記」
...つと床几(しょうぎ)を立った...
吉川英治 「新書太閤記」
...床几(しょうぎ)に腰をおろす前に...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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