...床几(しょうぎ)を叩いて...
泉鏡花 「歌行燈」
...几帳面に整理されてありました...
伊藤野枝 「背負ひ切れぬ重荷」
...紅梅や見ぬ恋つくる玉簾(たますだれ)芭蕉短夜や伽羅(きゃら)の匂ひの胸ぶくれ几董(きとう)というような恋句のごときものでもちゃんと太字のような季のものが読みこんであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...低い床几(しょうぎ)を片手に持って...
中里介山 「大菩薩峠」
...几帳面(きちょうめん)な...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...またもやそれを几帳面に十二折りに折りたたんで...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...ふと几帳の垂れをかき分けながらかいま見をすると...
堀辰雄 「ほととぎす」
...几帳面(きちょうめん)な数名の生徒たちの一人になった...
堀辰雄 「幼年時代」
...本筋の芸はただ几帳面な味も素(そ)ッ気(け)もないパサパサのものでいいのだと思い込んでしまっていた...
正岡容 「初看板」
...まだこの外に几董(きとう)も京にいた...
正岡子規 「俳句上の京と江戸」
...病床に添え立てた几帳(きちょう)の前へ源氏を導いた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...院がおいでにならぬ晩はお几帳(きちょう)のまわりに女房がたくさんいます...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...信者の中から几帖面な顔付きの男が立ち上って祭壇に近づき...
矢田津世子 「反逆」
...石舟斎の床几の左に坐っている二人の若者をながめた...
吉川英治 「剣の四君子」
...床几で一ト息ついた間に...
吉川英治 「私本太平記」
...本陣の床几の前に据えられる敵将の首を見るなどよりも...
吉川英治 「私本太平記」
...そして床几に腰をすえると...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼のいた床几(しょうぎ)のあとには...
吉川英治 「親鸞」
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