...進み行く姿を凝視して...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...羅馬(ローマ)の燃上を凝視して...
太宰治 「HUMAN LOST」
...――絵の具だらけのずぼん・蒼白い額へ垂れさがる「憂鬱」な長髪・黒りぼんの大ネクタイと長いもみあげ・じっと卓上のアブサンを凝視している「深刻」な眼つき・新しい派の詩人とあたらしい派の画家と...
谷譲次 「踊る地平線」
...眼を見張って下界を凝視してる幽鬼――これら石造の畸形児の列が...
谷譲次 「踊る地平線」
...三毛は明らかな驚きと疑いと不安をあらわしてこの新参の仲間を凝視していた...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...心平さんと同じく空の一角を凝視して天に憧れるのである...
豊島与志雄 「「草野心平詩集」解説」
...彼がぱっちり眼を見開いて宙を凝視してるのを...
豊島与志雄 「父の形見」
...仕事は、将曹を斬るよりも、遥かに、大きい」一蔵は、うなずきながら、陽を受けて、紫紺色にそびえている桜島を、じっと、凝視していた...
直木三十五 「南国太平記」
...自己を凝視してじっと考えるがいい...
中野秀人 「第四階級の文学」
...(三人の方へ近づく)文太郎 (政吉に近づき立ち塞がって顔を見る)政吉 (文太郎の顔を凝視して...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...凝視しているうちに...
火野葦平 「糞尿譚」
...博士と博士の椅子(いす)を凝視していた...
牧逸馬 「ヤトラカン・サミ博士の椅子」
...庭の一点を凝視していた...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...吸い付けられたような気持で凝視しているうちに...
夢野久作 「冗談に殺す」
...その眼の前の零下二十度近い空気を凝視している二重瞼(ふたえまぶた)と...
夢野久作 「戦場」
...もとより妻女山の敵はこれを凝視していると見なければならない...
吉川英治 「上杉謙信」
...いつまでも凝視していたが...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼方なる雲か山かの一山影を凝視していた...
吉川英治 「新書太閤記」
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