...それでも凛々(りり)しい物ごしに...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...やがて神様(かみさま)の御声(おこえ)が凛々(りんりん)と響(ひび)いてまいりました...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...此等の人の日に輝く凛々しさに比べれば...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...而して凛(りん)とした運転手服を着て大家に乗り込んで...
有島武郎 「骨」
...凛然たる気持がした...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...男らしい凛(りん)とした聲である...
石川啄木 「雲は天才である」
...凛然(りんぜん)とつっ立っていた...
海野十三 「○○獣」
... 125君は正しくその勇氣凛々として他に勝る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...伊藤侯は信仰を有せず若し之れありとせば唯だ運命に對する信仰あるのみ故に侯は屡々高島嘉右衞門をして自家の吉凶を卜せしむ大隈伯は宗教信者に非ず然れども一種敬虔の情凛乎として眉目の間に閃くは以て伯が運命の外別に自ら立つ所あるを見るに足る蓋し伊藤侯の屡々失敗して毎に之れが犧牲と爲らざるは殆ど人生の奇蹟にして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...また外部から見るといかにも凛々(りり)しく...
新渡戸稲造 「自警録」
...錢形平次の聲は凛々(りん/\)と響くのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...かすれた聲にも凛(りん)とした響が加はつて來た...
平出修 「計畫」
...凛(りん)とした表情に...
山本周五郎 「竹柏記」
...気候もひどく凛烈(りんれつ)で暴(あら)い...
山本周五郎 「風流太平記」
...猛気凛々たる者ばかりなので...
吉川英治 「三国志」
...かならず生捕りにせずにはおきません」姜維の言は壮気凛々(りんりん)だった...
吉川英治 「三国志」
...それでいて眉から鼻すじは凛(りん)とした気性の象徴(しょうちょう)...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...またかれは凛々(りんりん)たる語気を張って...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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