...それでも凛々(りり)しい物ごしに...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...ものごしの凛々(りり)しい去来と一しよに...
芥川龍之介 「枯野抄」
...凛として爽やかであつた...
石川啄木 「二筋の血」
...凛然(りんぜん)とつっ立っていた...
海野十三 「○○獣」
...一枚の葉の凛(りん)として挿木(さしき)かな三月八日 大崎会...
高浜虚子 「五百五十句」
...気高く凛(りん)とした若々しい顔を眺めていると...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...威風凛々たる面構えは...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...オペラは欧洲の本土に在っては風雪最(もっとも)凛冽(りんれつ)なる冬季にのみ興行せられるのが例である...
永井荷風 「帝国劇場のオペラ」
...御無體をなさいません樣に」凛(りん)とした聲...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...唯は置かないぞツ」お經で鍛(きた)へた凛々(りん/\)とした聲が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...デツプリ肥つた、長身の中年者で、見てくれも立派ですが、多年謠(うたひ)で鍛(きた)へたせゐか、凛として、素晴らしい次低音(バリトーン)です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...娘!娘! むすめといふ字がほんとにしつくりあつてゐる――紅梅のやうなどこかに凛としてゐるのも...
長谷川時雨 「水色情緒」
...帰国の暁には勲章をやるぞと、優渥なるお約束をつかわされ、また、ひょッとしたら大臣の位まで賜わるべき筈の手前らを、あろうことか、早や御忘却になるなどは、日ごろ御聡明なる殿下として、有り得べからざることなのでございまして、されば、手前らは……」皇帝は顔を引き緊めると、凛然たる声で、「うるさい、貴様は何者だ」と、また大喝する...
久生十蘭 「魔都」
...外国人風の凛(りん)とした女性がやって来て...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...實際の牡丹の花の大きく凛としたる所に善く副(そ)ひ申候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...氷雪をあざむく戟(ほこ)や鎗は凛々(りんりん)と篝火(かがりび)に映え...
吉川英治 「三国志」
...あのやさしくて凛々(りり)しい咲耶子(さくやこ)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...凛々(りり)しい髪止めをし...
吉川英治 「日本名婦伝」
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