...その顔立ちにはどことなく凛としたところがあって...
モオパッサン 秋田滋訳 「墓」
...やがて神様(かみさま)の御声(おこえ)が凛々(りんりん)と響(ひび)いてまいりました...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...而して凛(りん)とした運転手服を着て大家に乗り込んで...
有島武郎 「骨」
...舷に砕くるの巨濤迸(ほとば)しつて急霰(きふさん)の如く我と古帽とに凛烈(りんれつ)の気を浴びせかけたる事もありき...
石川啄木 「閑天地」
...凛然(りんぜん)とつっ立っていた...
海野十三 「○○獣」
...土間に突つ立つて見上げ乍ら凛々(りん/\)と響かせます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「待つた」不意に弱々しいが凛(りん)とした聲...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...デツプリ肥つた、長身の中年者で、見てくれも立派ですが、多年謠(うたひ)で鍛(きた)へたせゐか、凛として、素晴らしい次低音(バリトーン)です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...俄然戦時体制に入ったような凛烈果敢な風貌になった...
久生十蘭 「魔都」
...他方においては凛乎(りんこ)たる貞烈の思想を示すものである...
穂積陳重 「法窓夜話」
...気候もひどく凛烈(りんれつ)で暴(あら)い...
山本周五郎 「風流太平記」
...どこかに気概の凛たるものを備え...
吉川英治 「三国志」
...馬を降りなさい!」凛々(りんりん)たる夫人の一声を浴びて...
吉川英治 「三国志」
...老賊」凛々(りんりん)たる終りの一喝(かつ)は...
吉川英治 「三国志」
...こう凛(りん)と...
吉川英治 「三国志」
...あの馬上凛々(りんりん)なお勇ましさのどこやらは」宮が過ぎると...
吉川英治 「私本太平記」
...あの凛々(りり)しい女将軍の兄上か」「女だてらに...
吉川英治 「新・水滸伝」
...凛々(りり)しい青年なので...
吉川英治 「宮本武蔵」
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