...その顔立ちにはどことなく凛としたところがあって...
モオパッサン 秋田滋訳 「墓」
...ものごしの凛々(りり)しい去来と一しよに...
芥川龍之介 「枯野抄」
...凛とした張のある若い男の聲が答へる...
石川啄木 「雲は天才である」
...何となく凛とした容貌の...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...凛々(りゝ)しい殿のかみしも姿が眼の前にまざまざと浮んでくるやうな...
濤音 「かめ」
...凛(りん)とした伯母の笑い声...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...鉄檻木凛乎トシテ一星ノ火無ク...
成島柳北 「祭舌文」
...石見銀山の鼠取り藥を仕込んだのは手前(てめえ)だ」平次の言葉は凛(りん)として響きます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...局長は一種凛然たる調子で...
久生十蘭 「魔都」
...途端に其処に通掛った近衛の将校の方があったのです――凛々(りり)しい顔をなすった戦争(いくさ)に強そうな方でしたがねえ...
広津柳浪 「昇降場」
...勇気凛凛(りんりん)...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...晋太郎はおどろくほどおとなびて凛々(りり)しくみえた...
山本周五郎 「菊屋敷」
...俗に上州風と申して凛烈(りんれつ)なものでござります...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...期せずして会す黄龍(こうりゅう)舟(ふね)を負うて孟津(もうしん)を渉(わた)る……何処だろう?何者が歌うのであろう?凛々(りんりん)...
吉川英治 「三国志」
...正に威風凛々(りんりん)である...
吉川英治 「三国志」
...老賊」凛々(りんりん)たる終りの一喝(かつ)は...
吉川英治 「三国志」
...普化禅師(ふけぜんじ)をまねて凛々(りんりん)と遊行(ゆぎょう)していた者がないこともなかったが...
吉川英治 「新書太閤記」
...今なお士気は凛々(りんりん)秋霜のごときものを示している...
吉川英治 「新書太閤記」
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