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饗庭篁村 「木曾道中記」
...来る日来る日の退屈をどうして凌ぐか...
海野十三 「今昔ばなし抱合兵団」
...足下等の国では火というもので寒さを凌ぐのかは知らんが...
大杉栄 「獄中消息」
...學生の頃、旅行するに着慣れたるもの也、傘よりはとて、菅笠とござとを買ひて、雨を凌ぐ...
大町桂月 「春の郊外」
...牛や豚をもって餓を凌ぐ以上はいかにこれを愛したとてただ従来五秒で殺したところを三秒で殺すように改良し得るのみで...
丘浅次郎 「いわゆる自然の美と自然の愛」
...カリフォルニヤに働く日本人の能率ははるかに米国人を凌ぐと申しますし...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...この分にては神様を凌ぐ事は容易に候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...雨露を凌ぐという事も大事な条件であったでありましょうが...
高浜虚子 「俳句への道」
...嘗て一古寺に遊ぶ、檐(のき)朽ち柱傾き、破壁摧欄、僅に雨露を凌ぐ...
高山樗牛 「人生終に奈何」
...高さ雲を凌ぐばかりになった...
田中貢太郎 「長者」
...寒暑や飢餓を凌ぐにさえ足りれば様式などは問う所でないと云う人もあろう...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...ミルミドネスの衆凌ぐ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...伯の生活の贅澤なる殆んど王侯を凌ぐの勢あるを見て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...仮舎は辛うじて雨露を凌ぐ程度で...
永井隆 「長崎の鐘」
...雨露を凌ぐに足るだけのバラックである...
火野葦平 「花と龍」
...その信仰を把持する時それは私の印度に對する愛をも凌ぐであらう...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「劒の教義」
...凌ぐべからざる程の困難はないやうに思ひます...
森鴎外 「假名遣意見」
...我々が自然によりまた学芸によってなしとげるすべてを凌ぐほどの彼らの作品を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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