...或時は凄愴(せいそう)直視し難いものを与える...
高村光太郎 「九代目団十郎の首」
...思うだに凄愴(せいそう)極まりない...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...事件に附帯した凄愴たるに過ぎない...
田山録弥 「文壇一夕話」
...その凄愴(せいそう)な顔を見た...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...高地一帯凄愴(せいそう)の気に充ち満ちた...
中村地平 「霧の蕃社」
...凄愴(せいそう)な「知性」の旋風のさなかに昂然と立とうとする孤独なる「個性」の運命――これがポオル・ヴァレリイの悲劇だ...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...それは凄愴(せいそう)そのものという感じであった...
山本周五郎 「いさましい話」
...又は猛獣の餌食にあたえられて行く凄愴...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...凄愴な殺戮(さつりく)は...
吉川英治 「三国志」
...凄愴なる血の雲霧が...
吉川英治 「三国志」
...凄愴(せいそう)なおめきが応(こた)えた...
吉川英治 「私本太平記」
...……空は凄愴(せいそう)な暮色(ぼしょく)をもってきた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...凄愴なその人の半面が...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...よけい凄愴(せいそう)に冴(さ)えて見えた...
吉川英治 「夏虫行燈」
...凄愴(せいそう)な気が城内にみなぎってしまった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...――凄愴(せいそう)な決心がその顔いろをさっと染めた...
吉川英治 「日本名婦伝」
...「たいへんな事になりましたものですなあ……」凄愴な光景を見て...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...凄愴なものに打たれて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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