...まるで西洋の悪魔が無人島に流されたような実に凄愴(せいそう)な顔をした辻川博士だった...
海野十三 「地球盗難」
...お願いでござりまする」その声は悲痛凄愴(せいそう)を極めたのであった...
江見水蔭 「丹那山の怪」
...一つの凄愴な精力が...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...此の荒寥たる光景を見て凄愴の感に打たれた...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...或時は凄愴(せいそう)直視し難いものを与える...
高村光太郎 「九代目団十郎の首」
...凄愴とでもいふ感じである...
太宰治 「津軽」
...事件に附帯した凄愴たるに過ぎない...
田山録弥 「文壇一夕話」
...凄愴(せいそう)たる殺陣が行われつつありますから……」「ナニ...
中里介山 「大菩薩峠」
...雲少しく散ずれば朦朧たる峻嶺面を壓して凄愴膓を斷つ可く...
長塚節 「草津行」
...凄愴(せいそう)な「知性」の旋風のさなかに昂然と立とうとする孤独なる「個性」の運命――これがポオル・ヴァレリイの悲劇だ...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...そのうす暗い深みから何本となく巨大な角柱が立ち聳(そび)えている様は凄愴(せいそう)であり...
柳宗悦 「野州の石屋根」
...凄愴感、妖美感に昏睡せしむるであろうかは、筆者の想像の及ぶところでないであろうことをここに謹んで付記しておく...
夢野久作 「二重心臓」
...二凄愴の気はあたりをつつむ...
吉川英治 「三国志」
...凄愴なる血の雲霧が...
吉川英治 「三国志」
...一種凄愴(せいそう)な気をおびた哭(な)き声(ごえ)のようにさえ聞えたと...
吉川英治 「私本太平記」
...介錯(かいしゃく)」促(うなが)す声は凄愴(せいそう)を呼んだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...――凄愴(せいそう)な決心がその顔いろをさっと染めた...
吉川英治 「日本名婦伝」
...凄愴な殺気はみなぎって...
吉川英治 「宮本武蔵」
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