...凄絶(せいぜつ)又(また)慘絶(さんぜつ)の極(きはみ)で有(あ)つた...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...外ヶ浜北端の海浜のやうな異様な物凄さは無く...
太宰治 「津軽」
...凄惨(せいさん)な阿鼻地獄なのかも知れない...
太宰治 「人間失格」
...グヮラグヮラガターン! と一層凄まじい音を立ててどこかに当ったらしい...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...逃げられるものなら逃げてみよ! シュミーズ一つの伯爵夫人が飛び出せるものなら飛び出してみよ! 蜂の巣のように弾を浴びせてくれるぞ! ドローレス! なぜ犬を嗾けぬ?」黙念として凄まじいまでに真っ青に……ただ身体が顫えていた...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...物凄い浪の音が小さな漁師の家を揺り動かすように響いた...
田中貢太郎 「海坊主」
...それは物凄(ものすご)く汚いどろどろのかたまりのようなもので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...母堂の不用意な言葉などは凄かつた...
種田山頭火 「行乞記」
...」パーヴェル・イヴァーヌィチはとても凄い眼つきをした...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...其時にのみ剛強の彼の腕(かいな)の凄きやを...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...神尾は物凄い顔をしてつづける...
中里介山 「大菩薩峠」
...顏一面に凄(すご)いニキビの吹き出して居るのが氣になります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...凄まじい動搖が起ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「凄い御身分のお方」homme de monstrueuse fortune というのは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...凄いほどに白く、輝くモン・ブランは、眞正面に仰ぐには眩いばかりである...
吉江喬松 「山岳美觀」
...もの凄まじく暴れまわって来た...
吉川英治 「三国志」
...凄いとみれば、円山応挙(まるやまおうきょ)の美女の幽精(ゆうせい)...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...この町の破壊の物凄さは未曽有のものとして永く語り伝えられたという...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??