...凄(すさ)まじい響を立ててゐる...
芥川龍之介 「好色」
...槍を揮ひて戰ひて恐怖を知らぬ勇士たれ!凄き鬪戰心せよ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...庸三はもちろん他の男にも同じ表情をしあるいはもっと哀切凄婉(せいえん)な眉目(びもく)を見せるであろう瞬間を...
徳田秋声 「仮装人物」
...この意地こそは誠(まこと)に凄(すさま)じくも壮大なものと言わねばならぬ...
中島敦 「李陵」
...細君は凄(すご)い眼付をして...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...そこには物凄い沈黙があった...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...その声のもの凄いこと...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...きつとたつた一人で物凄く笑ふのであらう...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...このもの凄い有様の原因になっているのかもしれない...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...まったくこいつにはうんざりしますよ」休之助は凄(すご)い眼つきをした...
山本周五郎 「風流太平記」
...そうした冴え切った凄絶な性格が...
夢野久作 「近世快人伝」
...遂に今度のような物凄い破局に陥ったのであった...
夢野久作 「少女地獄」
...コンコルドの広々とした人工の極みの中を歩く物凄さは...
横光利一 「欧洲紀行」
...何しろ物凄い夜となってきた...
吉川英治 「三国志」
...およそ聞くだに凄まじい咒法(じゅほう)ばかりで...
吉川英治 「私本太平記」
...……空は凄愴(せいそう)な暮色(ぼしょく)をもってきた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...その恨みかたの凄まじさをご覧ください」「いかさま...
吉川英治 「新・水滸伝」
...男の皮膚は赤銅色をして大きい目鼻は怪鳥のような凄みを持った...
若杉鳥子 「ある遊郭での出来事」
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