...清冽ないろをした谿流をへだてて対岸の雪景色が一目だった...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...一方に清冽の泉を認めても...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...見えも外聞もてんで歯のたたない中身ばかりの清冽(せいれつ)な生きものが生きて動いてさつさつと意慾する...
高村光太郎 「智恵子抄」
...清冽の流れの底には水藻(みずも)が青々と生えて居て...
太宰治 「老ハイデルベルヒ」
...清冽(せいれつ)な空気が鼻腔(びこう)から頭へ滲み入ると同時に「秋」の心像が一度に意識の地平線上に湧き上がる...
寺田寅彦 「帝展を見ざるの記」
...雪氷を融(と)かした山川の清冽(せいれつ)は無い...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...同じような清冽な様子で雪の上に立っていました...
豊島与志雄 「旅だち」
...一脈の清冽さを湛えていたということです...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...仰げば身も冽(しま)る程である...
永井荷風 「里の今昔」
...鹿股(かのまた)川の水はいつも清冽であるが...
長塚節 「痍のあと」
...水も近間に清冽な岩清水が落ちるし...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...……清冽(せいれつ)な河川をいくつか乗越え...
原民喜 「壊滅の序曲」
...水、清冽に過ぎて、渇いた旅人でも掬うこともできぬかのよう...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...井岡冽(いおかれつ)纂述の『毛詩名物質疑(もうしめいぶつしつぎ)』(未刊本)巻之三...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...花をあげてくれているんですよ」僕は一種なんとも言えない清冽なものを感じ...
三好十郎 「肌の匂い」
...清冽(せいれつ)な泉が湧(わ)き出ている...
森鴎外 「杯」
...この琵琶湖へ一冽(れつ)の銀流をそそいでくる高時川(たかときがわ)のとちゅうに...
吉川英治 「神州天馬侠」
...清冽(せいれつ)な水がながめられて...
吉川英治 「親鸞」
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