...彼女は冷然とした態度で彼に接した...
...彼が告白しても、彼女は冷然として返事をしなかった...
...彼は仕事中でも冷静冷然とした表情を崩さない...
...彼は冷静冷然とした判断力を持っている...
...彼女の冷然な態度に、彼ががっかりした...
...きわめて冷然(れいぜん)たるものであった...
伊藤左千夫 「告げ人」
...涙聲で「どうせ生きてゐられへん!」「おれに棄てられてか?」渠は冷然とそのそばに坐つた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...朝倉のほうが魅力的に思える俺は冷然と矢萩に言った...
高見順 「いやな感じ」
...どてらの襟を掻き合せ、努めて冷然と、「まあ、いいやうにして置いて下さい...
太宰治 「清貧譚」
...冷然と父の顔を見守り無言)(伝兵衛) 小さい時から我儘で仕様がなかったけれども...
太宰治 「冬の花火」
...私は冷然とそれを見やった...
豊島与志雄 「理想の女」
...竜之助は冷然として...
中里介山 「大菩薩峠」
...冷然たる白い歯をチラリと見せたきりで...
中里介山 「大菩薩峠」
...仏頂寺は冷然として動かず...
中里介山 「大菩薩峠」
...冷然と男の眼を見返へして答へた...
長與善郎 「青銅の基督」
...冷然と自分を眺めている山下氏の無感動なようすが...
久生十蘭 「キャラコさん」
...真名古は冷然たる面持で衣嚢から鈎のように先の曲った針金を取出すと扉を開けにかかる...
久生十蘭 「魔都」
...」こうチチコフは冷然と言い放って...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...三好が冷然と見上げ見下した...
夢野久作 「オンチ」
...梶は冷然としていく自分に妙に不安な戦慄(せんりつ)を覚え...
横光利一 「微笑」
...冷然たる書記の態度だ...
吉川英治 「大岡越前」
...仇(あだ)の胎児の死を眺めるような気持で冷然と...
吉川英治 「増長天王」
...「…………」然るに頼朝は冷然と見ていただけで...
吉川英治 「源頼朝」
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