...彼女は冷然とした態度で彼に接した...
...彼が告白しても、彼女は冷然として返事をしなかった...
...彼は仕事中でも冷静冷然とした表情を崩さない...
...彼は冷静冷然とした判断力を持っている...
...彼女の冷然な態度に、彼ががっかりした...
...下人は、太刀を鞘(さや)におさめて、その太刀の柄(つか)を左の手でおさえながら、冷然として、この話を聞いていた...
芥川龍之介 「羅生門」
...冷然とそれを見下ろしている姿だったのです...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...冷然といったのでは...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...安重根 (冷然と)伊藤を殺してしまったような気がして...
林不忘 「安重根」
...竜之助は冷然として燈火(ともしび)に顔をそむけて...
中里介山 「大菩薩峠」
...兄はかえって冷然とすべてに取り合わない気色(けしき)を見せた...
夏目漱石 「行人」
...人情の何たるかを解しないやうな冷然たる眼...
南部修太郎 「猫又先生」
...なんとも冷然たる顔つきになって...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...マリイは冷然とかまえて一言も抗議しなかった」九日...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...冷然と自分を眺めている山下氏の無感動なようすが...
久生十蘭 「キャラコさん」
...冷然とキャラコさんを見おろしている...
久生十蘭 「キャラコさん」
...ある朝、冷然と、私は猫の首に輪索(わなわ)をはめて、一本の木の枝につるした...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黒猫」
...わが心はなお冷然たりしか...
森鴎外 「舞姫」
...「赤としたらどうしたらいいでしょうか」田宮氏は冷然と眼を光らせた...
夢野久作 「少女地獄」
...それを冷然と流し目に見た天川呉羽は...
夢野久作 「二重心臓」
...彼等は冷然たるもので...
夢野久作 「爆弾太平記」
...益々冷然と冴え返って来た...
夢野久作 「爆弾太平記」
...否寧ろ冷然としてそのうしろ髮の邊を見下してゐる...
若山牧水 「姉妹」
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