...彼女は冷然とした態度で彼に接した...
...彼が告白しても、彼女は冷然として返事をしなかった...
...彼は仕事中でも冷静冷然とした表情を崩さない...
...彼は冷静冷然とした判断力を持っている...
...彼女の冷然な態度に、彼ががっかりした...
...結局は静かに冷然として死のうという考えが...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...周囲の人々の心づかいに対しても冷然としている...
梅崎春生 「黄色い日日」
...博士は僕の期待に反して冷然(れいぜん)としていた...
海野十三 「海底都市」
...「人間は死ぬ動物」だナンテ冷然とすましてはおれないのです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...表面だけが冷然と落付き払って...
豊島与志雄 「理想の女」
...ほとんど冷然と推理し得る不思議な能力を有するものである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...まっすぐで、規則正しく、冷然として、垂直になっており、定規をあて墨繩(すみなわ)を引き錘鉛(すいえん)をたれて作られたもののようだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...かく冷然としてしかも寛厚なるまだ青二才にすぎないこの青年は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...竜之助は冷然として燈火(ともしび)に顔をそむけて...
中里介山 「大菩薩峠」
...いよいよ冷然たる上に冷然たるもので...
中里介山 「大菩薩峠」
...仏頂寺は冷然として動かず...
中里介山 「大菩薩峠」
...暫く順一はそれを冷然と見詰めていたが...
原民喜 「壊滅の序曲」
...ツヤ子が片隅から冷然と眺めている)薄田 ハハ...
三好十郎 「猿の図」
...冷然と澄し返って黙って...
室生犀星 「三階の家」
...冷然たる鼻の表現を示し得るのであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...いかにも冷然たる姿に見え...
吉川英治 「大岡越前」
...いつもの彼のように賢い修養が冷然としている...
吉川英治 「御鷹」
...そういう彼の胸へ真っ直ぐに迫って来る刀の先は――冷然と...
吉川英治 「宮本武蔵」
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