...彼女は冷然とした態度で彼に接した...
...彼が告白しても、彼女は冷然として返事をしなかった...
...彼は仕事中でも冷静冷然とした表情を崩さない...
...彼は冷静冷然とした判断力を持っている...
...彼女の冷然な態度に、彼ががっかりした...
...私は冷然としてお前の惨死を見守ってこそいるだろうが...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...清逸は冷然として弟の顔から眼を原稿紙の方に振り向けた...
有島武郎 「星座」
...冷然たる医者は一(いち)...
伊藤左千夫 「奈々子」
...不思議に私には冷然たる態度をつづけることが出来た...
上田広 「指導物語」
...机の前に冷然としている...
太宰治 「虚構の春」
...ヤケになった私は将来、私に余裕ができたら、別に愛人を作ってもよいかと、妻に尋ねると、妻は冷然と、(ええ、お金さえ下さればお父さんなんか家にいなくてもいいわ)といった...
田中英光 「野狐」
...そして着物を引き散らしてる私を冷然と見下す...
豊島与志雄 「理想の女」
...昔は『冷然院』と書いて居つた...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...そして朝廷の藏書は多く冷然院にあつたらしいが...
内藤湖南 「支那目録學」
...竜之助は冷然として燈火(ともしび)に顔をそむけて...
中里介山 「大菩薩峠」
...冷然として昂奮はおかしいようですけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...後ろを振向かないお銀様は冷然として...
中里介山 「大菩薩峠」
...」こうチチコフは冷然と言い放って...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...しかし孤独に立つて冷然と自分の理性をとぎ澄ませてゐることも出来るのである...
北條民雄 「青春の天刑病者達」
...その冷然とした久保のうしろ姿に...
三好十郎 「肌の匂い」
...石のように頬を固(こわ)ばらせたまま冷然と眼を閉じている………………………………………………………...
夢野久作 「笑う唖女」
...冷然と一睨(いちげい)して...
吉川英治 「剣難女難」
...冷然としていたこの間の顔つきなども...
吉川英治 「松のや露八」
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