...冷汗三斗の思いでこそこそ店内に逃げ込んだ...
太宰治 「花燭」
...冷汗三斗の思ひであつた...
太宰治 「津軽」
...しかし、その時期のなつかしい思い出の中にも、たった一つ、冷汗三斗の、生涯わすれられぬ悲惨なしくじりがあったのです...
太宰治 「人間失格」
...冷汗三斗、いいえ、いま思い出しても、きりきり舞いをしたくなります...
太宰治 「人間失格」
...ぼくは一遍(いっぺん)に冷汗三斗(れいかんさんと)の思いがしました...
田中英光 「オリンポスの果実」
...題は覚えてゐるんだが、口にするのも嫌だから何とかと言つて置くんだが、冷汗三斗する...
牧野信一 「貧しき文学的経験(文壇へ出るまで)」
...今日考えても冷汗三斗に堪えないのは二人会の場合...
正岡容 「わが寄席青春録」
...まことに冷汗三斗の思ひをした...
三好達治 「測量船拾遺」
...いよいよ以て冷汗三斗である...
夢野久作 「お茶の湯満腹談」
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