...中身は冷徹に冴え渡った大刀...
豊島与志雄 「怪異に嫌わる」
...腹の底まで冷徹になった思いをしながら...
豊島与志雄 「高千穂に思う」
...その冷徹にして厳刻なる氷雪の大音楽!厚さ数丈...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...国王はすぐそこにおられます」第十三章 近頃の新聞記者老外交官メリヘイブン閣下がロナルド・ホープ大尉を疑わしそうに冷徹に見た...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...冷徹に裏切られてしまったのです...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...モデル椅子に凭つて凝つとしてゐる間が何時でも最も禍ひ少なく冷徹に...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...異様なくらい冷徹に洞穴いっぱいに鳴りひびくように聞える)来るなよ! 寄って来るな...
三好十郎 「胎内」
...平常(へいぜい)のかれよりいっそう冷徹にその神経が冴えてきたようであった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...無表情にみえる姿、冷徹にみえる眸、その奥には、麻のごとく、かき乱れているものがある...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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