...たちまち冷ややかな微笑が...
芥川龍之介 「偸盗」
...しかもそれをあの女に特有な多恨らしい、冷ややかな、さびしい表現法で、そして息気(いき)づまるような若さと若さとの共鳴の中に……...
有島武郎 「或る女」
...冷ややかな空気に触れ...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...わたしは冷ややかな食卓から餓えをいだいて立去った...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...通りすぎる人々の冷ややかな鋭い軽蔑は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...冷ややかな長い線とわびしい直角...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...角立(かどだ)った冷ややかな顔つきと...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その簡単な冷ややかな一語は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...香炉には冷ややかな薫烟が...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...三聞かねばならん」カルメンが冷ややかな軽蔑の顔を夫に向けた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...冷ややかな言葉は目の笑いで嘘だと分かった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...どこまでも冷ややかな態度を押し通して変えまいという気に女はなっていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自分の恋しい冷ややかな人が...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...おりが母君の喪中であることによってこうした冷ややかな態度をおとり続けになるのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一年も通った南芳庵の冷ややかな禅床(ぜんしょう)と師の疎石とを...
吉川英治 「私本太平記」
...自分にたいする大塔ノ宮があくまで抱擁の寛度(かんど)もない冷ややかな“他人”であることは夙(つと)に承知だが...
吉川英治 「私本太平記」
...じろりと冷ややかな眼が...
吉川英治 「新書太閤記」
...冷ややかな面でそう答えた...
吉川英治 「山浦清麿」
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