...逆に冷やす仕掛けがあるというのは...
海野十三 「火葬国風景」
...麻痺の側と反対の側を特に冷やすように氷嚢と氷枕を当てた...
谷崎潤一郎 「鍵」
...その間に又胆(きも)を冷やすような危険な目にもチョイチョイお会いでしたからな...
谷崎潤一郎 「途上」
...倔強(くきやう)の勇士なほ聞きて其心肝を冷やすべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...夜も冷や冷やする寝床のなかで...
徳田秋声 「黴」
...上下周囲凡て石造で暗黒な上に身も冷や冷やする...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...この水を冷やすためには...
中谷宇吉郎 「異魚」
...急に冷やすと氷が出来るという話が...
中谷宇吉郎 「露伴先生と科学」
...「冷やすのは少し休(や)めて見よう...
夏目漱石 「虞美人草」
...強い作用のあるすべての温める物質または冷やす物質は男性の原始原理“陽”の特性を持ち...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...あまりの恐ろしさに胆を冷やすことでしょう...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...御近所の衆は番毎膽(きも)を冷やすぜ」平次は口小言をいひ乍らも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...イェレミーアスの頭を冷やすためにぬれた布をあてることにかかりきりなのだし...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...エンジンを冷やす水を入れる孔があって...
久生十蘭 「魔都」
...そこの薄くらがりは僕の狂熱した眼(まなこ)を冷やす...
堀辰雄 「不器用な天使」
...夏は酒を冷やすための雪売りがあった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...意識がないので薬の飲ませようもなくただ濡れ手拭で頭を冷やすほかにはなにも手当のしようがなかった...
山本周五郎 「柳橋物語」
...肌を冷やすことができる...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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