...平穏を見つけられるのは、自分に打ち勝ち、日々少しずつ心を抑え、頭を冷やし、沈着冷静になろうと励む者をおいて他にない...
ジェイムズ・アレン James Allen 大久保ゆう訳 「朝に想い、夜に省みる」
...いやに冷や冷やして居りましたけれど...
太宰治 「葉」
...夕方井戸水を汲んで頭を冷やして全身の汗を拭うと藤棚の下に初嵐の起るのを感じる...
寺田寅彦 「夏」
...身体を冷やしつつ...
直木三十五 「南国太平記」
...暑さと高熱にたぎる五体にぬれタオルを巻いて冷やしながら...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...平次はさすがに膽を冷やして起上ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...すこし冷やした方がよいでしょうね...
火野葦平 「花と龍」
...「異議あり」という仕事は練れる夜更け昂奮の顔を風に冷やして帰る夜更け今日の思想を消化し明日の仕事に輝いて帰る歩く足...
平林彪吾 「朝へ行く」
...最初牛乳と砂糖とを鍋へ入れて火に掛け水に漬けおきたるゼラチンを入れて能(よ)く混ぜ煮上りたる時他の器へ移して暫らく冷まし白身の泡立てたる物を混ぜ合せて型へ入れ能く冷やして型より抜取るなり...
村井弦斎 「食道楽」
...――水で絞った手拭で眼を冷やしながら...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...男なら勝負をしろ」市十郎は胆を冷やした...
吉川英治 「大岡越前」
...「おのれ、よくも」公孫は、歯がみをして、秘蔵の戟を舞わし、近づいて戦わんとしたが、「いたかっ」と、赤兎馬を向けて、驀進(ばくしん)してくる呂布の眼光を見ると、胆を冷やして、ひと支えもなし得ず、逃げ走ってしまった...
吉川英治 「三国志」
...胆(きも)を冷やした顔いろだった...
吉川英治 「三国志」
...諸将は胆(きも)を冷やした...
吉川英治 「三国志」
...大庭の夜気に立って冷やした...
吉川英治 「私本太平記」
...彼のきもを冷やした...
吉川英治 「新・水滸伝」
...こうして馬の脛(すね)を冷やしてやるのがよいのだった...
吉川英治 「源頼朝」
...兎もあれ麦酒を一二本冷やして呉れといふと...
若山牧水 「岬の端」
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