...自分がそれを兎や角冷かした事を思出してゐたが...
石川啄木 「鳥影」
...あの母親(おふくろ)ッて奴を冷かしに出かける肝(はら)でさ...
泉鏡花 「婦系図」
...冷かしに行くどころじゃねえ...
泉鏡花 「婦系図」
...後で聞きゃ、ある時も、結婚したての細君を連れて、芳原を冷かして、格子で馴染(なじみ)の女に逢って、(一所に登楼(あが)るぜ...
泉鏡花 「婦系図」
...「煙草を飮んでゐても叱りませんか?」「酒に醉ツ拂つてゐてもいいんですか?」「藝者を連れてゐてもかまひませんか?」などと冷かし初めた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...然し冷かしの意味を含めて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...何にも見て貰う事も無いのにソコラ中へ冷かしに行くものがある...
内田魯庵 「人相見」
...お前は槍一筋で東海道が歩ける身分になったんだねえ」「冷かしちゃいけねえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...「結構な身分ですね」と冷かした...
夏目漱石 「それから」
...冷かしちゃいけません」三その晩...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...六助がその切れ味を自慢すると『一分正宗』などと冷かしていた――と...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二三軒ならず冷かして廻つたことは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...冷かしなんかじゃありませんワ」「失礼ですが――」苦々しそうにして居た錦木幸麿は...
野村胡堂 「焔の中に歌う」
...名を変へたことを冷かしてラテンの詩句が引いてあつた...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...」と冷かしますの...
正宗白鳥 「見學」
...犬塚がまた冷かした...
森鴎外 「食堂」
...仮装の衣裳を掛けて置く台だと云って冷かしおった...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...「お前なんぞはおれの口の中に入ってしまう」と冷かしました...
夢野久作 「二つの鞄」
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