...手足が冷えるのと云うた覚は...
芥川龍之介 「虱」
...葉子に握られて冷えるのももっともだ...
有島武郎 「或る女」
...爪先(つめさき)が冷えるのが感じますかな...
薄田泣菫 「茶話」
...小景冬が來た夜は冷えるけれども星は毎晩キラ/\輝く赤ん坊にしつこをさせる御母さんが戸を明ければ爽やかに冷たい空氣がサツと家の内に流れこみ海の上で眼がさめたやう大洋のやうな夜の上には星がキラ/\赤ん坊はぬくとい股引のまゝで圓い足を空に向けて御母さまの腕の上にすつぽりはまつてしつこする...
千家元麿 「自分は見た」
...――なか/\冷える...
種田山頭火 「其中日記」
...身体が冷えると共に空腹を覚えだした...
豊島与志雄 「神棚」
...「姙娠なら冷えるといけないから...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...冷えるとぼろぼろになって味もさっぱり落ちてしまう欠点がある...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...側におとなしく坐って御馳走の冷えるのを待っていた...
中谷宇吉郎 「米粒の中の仏様」
...それが徐々に冷える間は...
中谷宇吉郎 「雪」
...一体エジプトというところは昼は暑いが夜になると急に冷える...
久生十蘭 「魔都」
...熱瘤には冷えるのが最も毒であるため...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...のう冷えるからのう」人間より猫のほうがよっぽど大切らしく...
正岡容 「寄席」
...今朝ずゐぶん冷えるな...
宮澤賢治 「氷と後光」
...冷える晩になって来ました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...夜半の気温はもうかなり冷えるので...
山本周五郎 「新潮記」
...湯に蒸されれば冷えるまで岩の上へ寝そべり...
横光利一 「馬車」
...わけて朝夕は冷えるという...
吉川英治 「新書太閤記」
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