...歩くのをやめるとさすがに冷える...
石川欣一 「可愛い山」
...それだのに火の気のない檻房に座つてゐてはどんなに冷えるかしれない...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...じめ/\と冷える小雨(こさめ)の中を...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...雨でも降って少し冷えると...
大杉栄 「獄中消息」
...私は老いて身うちが冷えるが...
薄田泣菫 「春菜」
...まるで冷えるひまも...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...流石に山間であるから朝晩は冷えるけれども昼中は暖か過ぎる程暖い...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...・休む外ない雨のひよろ/\コスモス・しぐるゝや道は一すぢ(旧作)・ほがらかさ一家そろうて刈りすゝむ・秋の山路のおへんろさん夫婦づれ・秋はいちはやく山の櫨を染め・崖はコンクリートの蔦紅葉いたゞきの枯すゝきしづもるまなし旅の人々が汽車の見えなくなるまでも山路下りて来てさこんた嫌な声の鴉が一羽・山の一つ家も今日の旗立てゝ(旗日)・峰のてつぺんの樹は枯れてゐる・さみしさは松虫草の二つ三つ枯草に残る日の色はかなし日が落ちかゝるその山は祖母山暮れてなほ耕す人の影の濃く軒も傾いたまんま住んでゐるさすがに山村だ、だいぶ冷える、だらけた身心がひきしまるやうである、山のうつくしさ水のうまさはこれからである...
種田山頭火 「行乞記」
...今日は冷えるなと見まはすと...
種田山頭火 「松山日記」
...良く晴れた夜には地面は赤裸で天体の寒さに曝されるようなものだから余計によく冷える...
寺田寅彦 「歳時記新註」
...茶わんのお湯がだんだんに冷えるのは...
寺田寅彦 「茶わんの湯」
...「冷えるわね...
豊島与志雄 「潮風」
...冷えると毒だ...
夏目漱石 「三四郎」
...足がガラスのように固く冷える...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...今朝ずゐぶん冷えるな...
宮澤賢治 「氷と後光」
...湯に蒸されれば冷えるまで岩の上へ寝そべり...
横光利一 「馬車」
...たちまちにして冷える茶...
横光利一 「榛名」
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