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饗庭篁村 「木曾道中記」
...彼は冷えた両手でほとぼりの沁(し)み残った茶碗を握りしめてみた...
有島武郎 「星座」
...村の男に対しては非常に冷淡でお高くとまっている...
石川欣一 「山を思う」
...雲(くも)冷(つめ)たく...
泉鏡花 「花間文字」
...あなたが冷凍されてから三十年たっているのですよ...
海野十三 「三十年後の世界」
...疊の上に日向を作つて冷吉を坐らせて...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...」と冷吉は言つた...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...或る近づき難い冷たさを持っていた...
豊島与志雄 「反抗」
...その冷たい声が今以てお豊の腸(はらわた)に沁(し)み込むようです...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうも冷凍は有難くないが...
中谷宇吉郎 「北国の春」
...花井淳子も冷静になったところで...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...そんなときの彼の態度は冷やかで放心しているようだった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...そこの空氣(くうき)は冷(ひ)え方(かた)が少(すくな)いことになります...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...それが冷遇せられて...
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
...安井三尺草頭(かしら)を埋む」などと冷やかされた...
森鴎外 「安井夫人」
...「苦痛や不幸に対して冷静であり鈍感であるという利便は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...時々刻々にその空前絶後の大事変の方へ切迫して行きつつあるのではないか……というような底知れぬ冷やかな...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...もうこの先は見えすいておる」碗(わん)の中にのこっている冷(さ)めた白湯(さゆ)をのみほして...
吉川英治 「新書太閤記」
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