...恐しくかんと冴(さ)え渡って...
芥川龍之介 「首が落ちた話」
...春(はる)の夜(よ)ながら冴(さ)えるまで...
泉鏡太郎 「一席話」
...二人の顔も冴々(さえざえ)と...
泉鏡花 「怨霊借用」
...冴え渡る空に星影寒く...
高山樗牛 「瀧口入道」
...冴(さ)え渡る十三日の月を眺めて居ますと...
田中貢太郎 「牡丹燈籠 牡丹燈記」
...(最も眼が冴(さ)えてる時間だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...三月の出が夜(よ)ごとおそくなるにつれてその光は段々冴(さ)えて来た...
永井荷風 「すみだ川」
...それと共に一層鮮やかで冴(さ)えて響き渡ります...
中里介山 「大菩薩峠」
...さうしては又(また)其(そ)の疎(まば)らな垣根(かきね)は長(なが)い短(みじか)いによつて遠(とほ)くの林(はやし)の梢(こずゑ)や冴(さ)えた山々(やま/\)の頂(いたゞき)を撫(な)でゝ居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...雨の音と風の叫びに冴(さ)えて...
夏目漱石 「行人」
...御米(およね)は例(いつも)より冴(さ)え/″\しい顏色(かほいろ)をして...
夏目漱石 「門」
...「そうですネー」ト今まで冴(さ)えに冴えていたお勢もトウトウ引込まれて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...四「藪原検校(やぶはらけんぎよう)」「安政三組盃(あんせいみくみさかづき)」「新蔵(しんざう)兄弟」「鼠小僧」に抜群の冴えを見せた世話講談の妙手小金井芦洲(ろしう)は...
正岡容 「落語家温泉録」
...しかもさんの冴えた手腕(うで)を推稱して...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...冴(さ)えた寒気を劈(つんざ)いて鋭い笛の音が流れた...
山本周五郎 「お美津簪」
...枯れ草の霜の屋根の白さが一倍冴(さ)えて真ッ白に見えます...
吉川英治 「江戸三国志」
...冴え切ったお小夜の決死の顔に反して...
吉川英治 「夏虫行燈」
...折目正しく神経を冴えさせていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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