...いきなり物の中心を見徹していくその心の腕の冴(さ)えかたにたじろいたのだ...
有島武郎 「星座」
...甥(おい)を見た目に冴(さえ)がなく...
泉鏡花 「悪獣篇」
...そのまま冴えもせず...
泉鏡花 「婦系図」
...冴え渡る空に星影寒く...
高山樗牛 「瀧口入道」
...月や星が冴(さ)える...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...長い睫毛の奥の黒目が冴えて見えた...
豊島与志雄 「自由人」
...冴え返った光りが心の中まで沁み込んできた...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...その瞬間に眼が冴(さ)えてしまう...
夏目漱石 「それから」
...阿部ます/\冴えるらしく...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...急に目が冴(さ)え冴(ざ)えとしてきた...
堀辰雄 「旅の絵」
...顏色の蒼白く冴えない...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...眼は冴(さ)え心は妙にふるえて来た...
室生犀星 「野に臥す者」
...日常の用器に美がなおも冴(さ)えるであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...――しかしその期間も頭だけは冴えていた...
山本周五郎 「おばな沢」
...霜に冴(さ)えて...
吉川英治 「江戸三国志」
...いつもの丞相らしい冴えがない」諸将はいぶかった...
吉川英治 「三国志」
...冴(さ)えかけてさえいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...月光清輝幽谷中に冴(さ)へ渡(わた)り...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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